89.【ターミナル】と【ガードレールに挟まれた道路:柴犬の道案内】
ある日の夢は……
誰かにアッチノ世界にあるターミナルについて色々と教えてもらっていた。
アッチノ世界にある小さな駅は普通の電車と同じで、切符を買って電車に乗ればいい。
(あまり夢日記の中には登場していないけど……)
ターミナルでの移動は行きたい場所の切符を買って
『○日の○曜日に到着したい』とターミナルにいる人に言えば、その場所に行ける。
でも、日にちだったか、時間だったか、気温だったか……。
18か28のつく何かの時にしか行けない場所があって、それは専用の切符を貰わないと行けない。
そんな話を誰かに教えてもらってから、アタシはどこかへ向かった。
でも、気がついたら、またガードレールに挟まれた道を歩いていた。
87.【ガードレールに挟まれた道:赤い人形】の夢に出てきた道の方に似ている。
このまま進んだら、赤い人形が出てくるんじゃ……
そんなことを思っていたら、後ろから犬の鳴き声がした。
振り返ると首に白いスカーフを巻いた柴犬が座っていた。
前にも47.【屋根のない洋服屋 : 夜の世界】の夢の中で、小さい柴犬と遭遇したことがある。
でも、今回の柴犬はちょっと大きい。
アタシが一歩近づくと、柴犬はガードレールの下をくぐって行ってしまった。
気になってアタシも追いかけてみると、いつの間にか草だらけの広場にいた。
草だらけの広場はアッチノ世界に何箇所かある。
ここはどこの広場だろうか……。
辺りを見渡していたら、遠くの方から柴犬が走ってきた。
そのままアタシを通り過ぎて、緩やかな坂道を上って行ってしまった。
追いかけると、また同じ広場に立っていた。
振り返ると、また遠くの方から柴犬が走ってきた。
アタシとの距離が近くなると、走る速度を緩めてワンワン鳴きながら横を通過。
追いかけるとまた同じ場所にいて、また柴犬が走ってくる。
今度は柴犬に追いかけられるような形で、アタシが先に坂道を駆け上がってみた。
すると何かを蹴飛ばしたのか、つま先に激痛が走った。
夢なのに……なんでこんなに痛いの?
ちょっとイラッとしながら足元を見ると、なぜか裸足だった。
さっきまで草だらけの場所を歩いていたのに、アスファルトの地面が見える。
顔を上げてみると広場は消えていて、アタシはS字状の坂の真ん中辺りに立っていた。
広場ではないけど、周りには緑がたくさんあった。
でも、柴犬は見当たらない。
柴犬を探しながら進んでいくと、道が下りと上りの二つに分かれていた。
下りの方の道は、88.【ガードレールに挟まれた道:赤い一本道】の夢で見た赤い一本道に見える。
上りの方を見てみると、赤い大きな道路に繋がっていた。
赤い道は逃げられない。
赤い道路はまだ断片的な夢でしか見たことないけど、別の場所に行ける。
あの柴犬が誘導してくれたのかわからないけど、またアッチノ世界の新しい場所を見つけた。
なんて思っていたら目が覚めた。
あの柴犬が前に遭遇した子犬と同じなら、ターミナルのこと教えてくれたのは屋根のない洋服屋の店長さんかもしれない。
そう思った夢でした。