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132.【青色の約束】




スマホのメモを見ていたら

見たことも書いたことも覚えていない夢の話が出てきたので載せてみます。

いつも以上に読みにくい文章になっていると思われますがお許しくださいませ。








ある日の夢は……

昔の日本というか、日本昔ばなしの世界のような雰囲気の場所から始まった。

夢の中にはお爺さんと、まだ少し幼い顔をした男の子がいた。

お爺さんと男の子がいる世界には、青色をした様々な姿形の妖怪みたいな存在達がいて、何かに命を宿してくれるとか、生き返らせるとか、そういう力があるようだった。

男の子とお爺さんは誰かを生き返らせたくて、妖怪達を探す旅に出た。


その妖怪は村に現れることもあれば、住み着く場合もある。

住み着くと、その村では大人の顔を持つ不自然な赤ん坊が一人生まれる。

その情報を頼りに、お爺さんと男の子は妖怪を探していた。


最初に行った村には、噂通りの大きな顔を持つ幼児と母親が村の外れに住んでいた。

確かに頭の部分だけが中年男性に見える。

家のすぐ側には根元に青いコブのあるキノコ型の切り株のような物があって、妖怪達はその切り株から現れていたと母親が教えてくれた。

最初は頻繁に子供に会いに来ていたが、村の人が幼児の姿を怖がるせいか、だんだんと姿を現さなくなったらしい。


お爺さんと男の子が残念がっていると、様子を見ていた母親が「この村以外にも同じ顔の子供がいる」と呟いた。


それを聞いた二人は、すぐにその場所へ向かった。

辿り着いた村は、建物すべてがツリーハウスのように高い場所に建てられていて、村全体が濃い緑色の苔に覆われた幻想的な場所だった。


その村の人達に事情を話すと、彼らは嬉しそうに大きな顔を持つ子供を呼んでくれた。


待っている間、地面と建物を繋げる螺旋状の階段を見上げていたら、一番大きな建物から殿様のような格好をした子供がおりてきた。

やっぱり体は子供なのに、頭だけは中年男性のような顔立ちの大きな頭をしていた。

それにさっきの子供と同じ顔に見える。


この村の人達は、みんなその子供を殿様のように崇めているようだった。

子供はお爺さんと男の子の顔をゆっくり見ると

「話は聞いた。ワシの友達を呼んでやろう!」と手に持っていた小さな扇子をパンッと広げて、仰ぎながら後ろへ振り向いた。

背後には前の村にもあったキノコ型の小さな切り株があった。


「おーいっ!」


子供が呼ぶように叫ぶと、小さな切り株から何かが2、3個勢いよく飛び出してきた。

どれも切り株と同じ形をしている。

その後に続くように、顔のついた木板のような生き物も数体現れた。

みんなそれぞれ何か勝手に話している。

妖怪達に向かって事情を話すと、あっさりと願いを叶えてくれることになった。


「準備が整ったらお前達の村まで行くから待っていろ」


そう言って妖怪達は、切り株の中に吸い込まれるように消えていった。


お爺さんと男の子の村の周りには、外の世界と分けられるように分厚い壁と上下に動く大きな重たい扉があった。


二人は村に帰ってから、毎日扉の前で待っていた。

いつものように待っていると、壁の一部分が突然光って、あのキノコ型の小さな切り株が現れた。

現れてすぐに、切り株からまたあの妖怪達が飛び出してきた。

同時に扉が持ち上がって見上げると、人型の巨大な生き物が顔を覗かせた。

見えるのは2体。

どちらも他の妖怪達と同じように青色をしていて、鬼のような姿をしている。


重たい大きな扉を軽々と持ち上げていた1体がお爺さんに何かを手渡す。

和紙と糊でできたような風船型の丸い物。

青色の墨で顔が描かれていた。


もう1体の大きな生き物が壁を乗り越えるように腕を伸ばして、男の子に青いカケラのような石を2つ渡した。


「この色にちなんで、その子の名前はソウにしろ。外の世界には出さないで、この世界で育てるんだ」


そう言って、小さな妖怪達を引き連れて壁の奥へと消えていった。


「この子をお爺さんと育てるんだ」


そう思いながら、男の子が嬉しさと感動で号泣している所で目が覚めた。





メモを見ると前後に118.【見知らぬ誰かの痛すぎる夢】と 124.【トウモロコシの選別と不思議な大通り】の夢のことも書いてあったので、この間のどこかで見た夢らしい。

当時流行っていたアニメやゲームに影響されて見たのかもしれない。





そんな夢でした。

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