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127.【黄色いぐるぐる:シゲキくんと男の子達】

今回の夢は起きたらほとんど思い出せない夢だったけど、所々覚えていることが印象的だったので、メモ代わりに書き残します。


ある日の夢は……


挿絵(By みてみん)


覚えているのは日本家屋のような建物。

アタシは建物の外側にいたのか、竹製の門の扉の前に立っていた。


門の隙間から中を覗いてみると、和風の綺麗な四角いお庭が見える。

それをぐるっと囲むように少し幅の広い木の廊下があって、奥にも続いているようだった。

廊下の奥から誰かが歩いてきたので、アタシは隠れながらそーっと覗いていた。


歩いてきたのは中学生ぐらいの男の子だった。

服装も白い半袖のシャツと黒いパンツ姿で、本当に中学生の制服みたいな格好をしている。

俯くように歩いていたのに、突然ふっと前を見たと思ったらガッツリ目が合ってしまった。

男の子は辺りを見渡すと、シーッと口元に人差し指を当てながらゆっくりとこちらに近づいてきた。

そのまま何も言わずにじーっとアタシの目を見つめる男の子。

少し長めのボサボサな黒髪で、一重の三白眼。

かなり鋭い目つきをしていた。

まるで蛇に睨まれた蛙のようにアタシは動けなかった。

目を逸らすこともできなくて、そのまま男の子の顔を見ていた。

すると、男の子の眉間の辺りから、何かがすり抜けるように出てきた。

ぐるぐると回転しながら出てきたのは、半透明の黄色い帯のような細長い何か。

ハリケーンのような形というか、ユニコーンの角を反対に刺したような形というか。

外側に向けて円の幅を広げながら、黄色いぐるぐるがおでこから十センチぐらいの長さまで出た時だった。

鋭い目つきの男の子は黄色いぐるぐるを指さした。


挿絵(By みてみん)


「お姉さん。僕のおでこを見てるってことは、これ見えてるんでしょ?」


そんな声がどこからか聞こえたけど、鋭い目つきの男の子は口を開けていない。


「これは僕達と話せる人にしか見えないんだよ」


声は聞こえるけど、耳で聞こえたというよりは頭の中に響いてくるような感じだった。

125.【仮想現実:先生と少女達】の夢に出てきた先生と同じように、テレパシーか何かで話しているのかもしれないと起きた後に思った。


次に覚えているのは……

鋭い目つきの男の子の他に更に男の子が二人いた。

みんな同じくらいの年格好で、服装もやっぱり中学生みたいな格好をしている。

二人共、鋭い目つきの男の子と同じようにおでこから黄色いぐるぐるを出して、声は出さずにテレパシーみたいな会話をしていた。

話すのが好きなのか、それとも久しぶりに話すのかわからないけど、三人共キャッキャとはしゃぎながらアタシに話しかけてくる。

まるで女子会をしている女の子みたいにずっと話していた。

会話の内容は忘れてしまったけど、二人の男の子が鋭い目つきの男の子のことを『シゲキくん』と呼んでいた。

感覚的に浮かんだ漢字は『重』という字。



次に覚えているのは……

数人の大人が男の子達の腕や肩を掴んで無理矢理どこかに連れて行こうとしていた。

鋭い目つきの男の子がアタシの方へ走ってきて、竹製の門の扉を強く掴みながらアタシの顔を見つめた。


「お姉さん! 僕達と話せることは見えない奴らに絶対に知られちゃダメだよ! 僕達と同じ人達は、言わなくてもお姉さんを見たら気づくから」


鋭い目つきの男の子は抵抗しながら、そんなようなことを何度も繰り返しアタシの頭の中で叫んでいた。

その声は姿が見えなくなるまで聞こえていた。

でも、現実の世界で地震が起きて目が覚めてしまった。


夢だけど……

知られちゃダメだと言われたのに、こんな風に書き残してしまうのはまずかったかな?なんて妄想してしまう。





そんな夢でした。

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