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126.【トンネル:ガスマスクと荒廃した都市】

これは見た夢を忘れないようにメモ感覚で書き残している夢日記です。

読みにくいと思いますが、お許しをー。

挿絵(By みてみん)


ある日の夢は……


地下鉄のホームのような場所から始まった。

そこにはたくさんの人がいた。

二十代~四十代ぐらいに見える。

みんな服には番号が印刷されていて、今からランニングでもするような格好をしていた。

何かの試験や実験を繰り返しやらされていて、その会場に移動するための乗り物を待っているような感覚が夢の中のアタシにはあった。


ぼーっとしていたら、ハッと我に返るように今自分がいるのは夢だと気がついた。

でも、気がついているのは半分だけ。完全ではない。


周りを見渡してみると、みんな足首を回したり準備体操をしている。

その人達の奥に線路のような道が見えて気になった。

人の間を縫うように歩きながら目の前まで行って、まだ乗り物が来ていないのを確認してから下に降りてみた。

みんながざわついているのが上から聞こえる。

でも、アタシは振り向きもせずに小走りで奥へと進んだ。


挿絵(By みてみん)


線路のような道はトンネルになっていて、中は結構明るかった。

地下鉄のようにも思えるし、採掘場跡のトンネルにも見える。

途中で二つに分かれていたり、作業員が出入りしそうな出入り口のような場所もあった。


どんな場所に繋がっているんだろう。

このまま行ったら怖い夢になるだろうか。

その前に乗り物が来て轢かれてしまう?


半分だけ夢だと気がついていたから、そんなようなことを考えていた。

ふと前を見ると少し先に一際明るい場所があった。


挿絵(By みてみん)


近づいてみると壁の一部が裂けるように崩れていて、外からの光が中へ入っていた。

トンネルの外には、前に夢で見たことがあるビルや建物がたくさん建っている気がして、よじ登るように外へ出てみた。


「待て!」


完全にトンネルの外へ出た瞬間、怒鳴り声のような騒がしい声が大きく聞こえてきて、焦ったアタシは目の前にあった道の奥へ走った。

すると見覚えのある場所に辿り着いた。


挿絵(By みてみん)


アッチノ世界にある場所なのか、現実にもある場所なのか曖昧だった。

でも、確実に知っている場所。そんな気がした。

近くに駅でもありそうな場所なのに誰もいない。

荒廃しているのか、ビルやお店などの見える建物はみんな廃墟のようになっていた。


挿絵(By みてみん)


どこへ進もうか周りを見渡していたら、道路を挟んで数十メートル先に朱色のビルがあった。



アッチノ世界で半分だけ夢だと気付いた時のアタシは、いつも無性に建物の屋根や屋上に登りたくなる。

今自分がいる場所はアッチノ世界のどの辺で、どんな風になっていて、何か新しい発見はないか……

それを高い場所に立って確認したいからだと思う。

それも階段とかを使うんじゃなくて、何故かボルダリングのように建物の出っ張りを使って上までよじ登ろうとする。

あの朱色のビルも前に夢で登ったことがあるビルだった。


目の前に視線を戻すと、数メートル先にリュックを背負った人が立っていた。

すぐ側にあるビルの方を向いたと思ったら、ビルの中から同じ格好をした人達が二人出てきた。

全員男に見える。

一人がすぐにこちらに気がついて驚くような仕草をすると、男達は一斉にこちらを見た。

みんなパーカーを着ていて、パーカーのフードを頭に被っている。

こちらを見る顔にはいかついガスマスク、手には大きな銃を持っていた。


挿絵(By みてみん)


「いたぞ! 捕らえろ」


そんな叫び声が背後から聞こえた。

その瞬間、アタシはガスマスクの男達の方へ走った。


「奴らはあなた達を追ってるみたい。やられる前にやらなきゃ、やられちゃうよ?」


少し仰け反るように身構える男達に向かって、アタシはそんなようなことを囁いた。

夢の中のアタシは一度も後ろを振り向こうとしないから、誰が追いかけてきているのか全然わからない。

そんな何かに向かってガスマスクの男達は銃を撃ち始めた。

アタシは横目で気にしながら、そのまま止まらずに大きな道路を斜めに渡って進んだ。


少し進むと、道路の右側にちょっと変わった建物が二つ並んで建っていた。

ビルなのか一軒家なのかわからないけど、どちらも自販機のように縦長で、何より凄く小さい建物だった。

子供や背の低い女性に合わせたようなサイズ。

ベランダとか窓を見ると三階建て風なんだけど、大きさ的には二階建てに見える。

もしかすると、それよりも低いかもしれない。


建物のデザインは、110.【侵入者:赤いエレベーター:骨ばったアイツと彼女達】に出てきた五階建ての建物に雰囲気が似ていた。

あの時の建物は、新築というより新品と言いたくなるぐらい、不自然なほど砂埃も汚れもなかった。

でも、この小さな建物は廃墟なのか、窓から見える室内も荒れている。

中を探索したくなったけど、追われる何かに捕まるかもしれない。

アタシは中へ入ってみたい気持ちを我慢して、左奥に見える朱色のビルの方へ向かった。


離れた所から見ていた時は朱色のビルに登ろうと思ったけど、前まで来て見てみると隣にあるマンションみたいな建物の方がベランダの柵とかがあって登りやすそうに思えた。

地震でも起きたのか、そのマンションの奥に建っている建物がもたれ掛かったような状態で斜めに建っていた。

今にも崩れ落ちそうに見える。


登ったらこっちの建物も崩れるかな?

でも、人が一人登るぐらいなら大丈夫か。


大丈夫に思えて、アタシはマンションの壁を登り始めた。

いつもは結構すいすいと登れるのに、今回はなぜか体が重たい。

段々と腕にも力が入らなくなって、全く登れなくなってしまった。

下から音が聴こえて足元を見ると、目もおかしくなっているのに気がついた。

視界がぼやけていてよく見えない。


何度も瞬きをしながらもう一度下を見てると、アタシが登っているビルの目の前にバスのような細長い乗り物が停まっているのが見えた。

パトカーみたいに赤い回転灯を光らせている。


あー早く逃げなきゃ。

でも、このまま捕まったらどこに連れて行かれるんだろ?

その前に何に捕まる?

それも気になる……。


そんなようなことを考えていたらアラームで目が覚めた。

起きてすぐに見た夢の内容を繰り返し思い出す。

男達はガスマスクをしていたし、アタシが動けなくなったのは空気とかが何かに汚染されていたのかな?


なんて色々と妄想してしまう夢でした。


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