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112.【侵入者:偉いオジサンとぞうげいろのアイツ】


ある日の夢は……


船の甲板のような場所から始まった。

見渡す限り海しか見えない。


挿絵(By みてみん)


甲板にはスーツを着た三人のオジサン達がアタシに背を向けて立っていた。



「エデンに向かって!」


突然、一番近くにいたオジサンが叫んだ。

同時に何か細長い物を空に向かって掲げた。

その何かはタロットカードに似ている。


挿絵(By みてみん)


合言葉なのか、他のオジサン達も「エデンに向かって」と叫ぶと、同じように細長い物を空に掲げる。

そのまま見上げながら甲板の上をウロウロし始めた。

何かを探しているように見える。


「あのカードはね、彼等にとってとても重要な物なんだよ」


背後から声がした。

振り向くと、またスーツを着たオジサンが立っていた。


顔をよく見たら知っている人だったのに、起きたら思い出せなかった。

日本の現首相かアメリカの次期大統領……

そういう偉い人だった。(この夢を見たのは2016年)

言葉がわかるから日本の現首相かもしれないけど、違う気もする。


その人の隣には変な生き物もいた。

パッと見て宇宙人。


全身が小学校の絵の具にあった「ぞうげいろ」みたいな色をしていて、頭は小さめ。

三分で帰っちゃうヒーローみたいに少し尖っている。

顔の大きさと合わない大きな黒い目と長い手足。

隣にいる偉いオジサンより頭一つ分ぐらい背が高い。

でも、膝を少し曲げるように立っているから、もっと大きいんだと思った。


偉いオジサンはスーツの胸ポケットから細長いカードを出すと、アタシに渡して見せてくれた。

どんなだったかは忘れてしまったけど、細長いカードには何か絵が描いてあって、上の方にテレホンカードみたいに小さな穴が空いていた。


「これはね、彼等のような大人達が血眼になって探して、子供のように取り合うカードなんだよ」


偉いオジサンがそう言うと、隣りにいた変な生き物が「必死だね」と呟いて、まるで笑っているみたいに大きな黒目を細めた。


いつの間にか偉いオジサン達の周りには、ボディーガードのような黒服の男の人達が何人か立っていた。

偉いオジサンは細長いカードをスーツの胸ポケットに入れると、変な生き物と一緒に船の中に入っていってしまった。


アタシもついて行くと、凄く長い通路があった。


「奴らは間違ってる……♪ 奴らは間違ってる……♪」だったか、

「奴らは違ってる……♪ 奴らは違ってる……♪」だったか。

そんなようなことを繰り返し歌う声が聴こえてきた。

前を見ると、変な生き物と偉いオジサンが小躍りするように両手をヒラヒラさせながら、楽しそうに通路を歩いていた。


小さな階段と赤い床が見える部屋に変な生き物と偉いオジサンが入っていった。

アタシも行こうとしたらボディーガードみたいな人達に止められて入れてもらえず。


丸いハンドルみたいなのがくっついた四角い扉がゆっくりと閉まった瞬間、目が覚めた。


細長いカードも変な生き物も色々気になる……。





そんな夢でした。

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