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100.【 達磨達の侵略 】


ある日の夢は……


おかしな夢だった。

アタシは夢だと気がついていなくて、布団から起きて着替えていた。

すると、外から行進曲みたいな音楽が大音量で聴こえてきた。

同時に大きな何かが近づいてくるように家が揺れ始めて、ベランダ側の障子を見ると大きめの穴が開いていた。


こんな大きな穴なんてあったかな?


そう思いながら穴を覗いてみると、外に家やビルよりも大きい巨大なダルマが見える……。

よく見るとダルマの形をしたロボットだった。

ダルマは大音量で音楽を響かせながら、我が家とは別方向を向いてガタガタと進んでいる。

それを見たアタシは夢だと気がついて、スーッと冷静になった。


「あぁ……。あれを今まともに見たら絶対こっちに来るから、服を着替えてからにしよう」



そう思ったけど、着替えている途中で目が覚めてしまった。

あの流れていた音楽。

82.【実験と不気味なパレード】の夢を思い出す。



まだ起きるには早かったのでもう一度寝ると……


今度は近くに住む伯母の家から夢が始まった。

伯母だったか、すぐ隣にいた誰かが大声で騒いでいた。


「あの赤いダルマから河童みたいな変な生き物が大量に出てきて襲いに来るらしいの! お風呂場の窓が空いているかもしれない。どうしよう」


それを聞いて、アタシは急いでお風呂場に走った。

すると、お風呂場の扉の磨りガラスの奥に緑色の物体が見える……。

何もせずに様子を伺っていたら、勢い良く扉が開いた。

開いた扉の先には、本当に河童らしき生物が長い棒を持って構えていた。


河童は背が小さくて、妊婦さんのようにお腹が出ている。

やたらとリアルなしっとりした緑色の肌を見て、夢なのに全身に鳥肌が立った。


無言で立っていたら、河童が飛びかかってきた。

でも、持っていた棒がお風呂場の入り口に引っかかって派手に転倒。

すかさずアタシは河童の棒を奪い取った。

それを武器にすればいいのに、なぜかアタシは後ろに放り投げて河童に掴みかかる。


アッチノ世界だと、突然スイッチが入ったみたいに強気になってしまう時がある。

今回も半分夢だと気がついていたせいか、全く負ける気がしなかった。


アタシは河童を浴槽に沈めたり、壁や水道の角にぶつけまくった。

最後は総合格闘技のように馬乗りになって河童と取っ組み合いになりながら

「河童ゴラァァァァッ!」と剥がす勢いで甲羅を掴んだ。

5.【黄色いサル】の夢の時みたいに狂ったように戦って勝利。

やっと終わったと思ってホッとしていたら、河童はまだまだ大量にいると知らされた。

一気に面倒くさくなった瞬間、タイミングよくアラームが鳴って目が覚めた。


あの達磨ロボットも河童みたいな生物もアッチノ世界の実験の一つなのだろうか……。


気になる夢でした。


挿絵(By みてみん)




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