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カタバミ

作者: 檸檬
掲載日:2026/05/05

星の花びらカタバミの


五枚のうちの三枚の瞼を閉じて仰ぐは夜空


眠っていても何処かへ運ばれながら動いてゆく


忘れられない私との全部


君ははじめての私だった


忘れない君との全部


私ははじめての君だった


自分の部屋で書いたことばを


風にさらしてみたくなって


君の靴に素足を沿わせてゆっくりと歩いてゆけば


街の風景は塗り替えても雨に溶け出す水彩画になる


露わになった地面に投影される光の輪に心照らされて


いくつかの いくつかの


カタバミの花が咲いていたよ 星のよに


パッチリと目覚めたあの子の瞳みたいに


夕刻から閉じてゆく夜には無意識の糸が解かれて

導かれる糸の先にある帆が揺らめく


ひとびとの残像さえ白く光って見えないほどに優しくなってゆく風波の光のその中に


カタバミは夢を閉じ込め 結んで開いて


微睡(まどろ)みながら小さく咲いて












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