シーズン2 第21章後日談 揺らぐ組織
白銀市の事件から数か月後。
世界各地の支部を持つホワイトホース本部では、ある重大な問題が発覚していた。
それは――
ホワイトホース総裁の不祥事だった。
内部監査によって、過去の作戦資金の不正処理と、機密情報の独断使用が確認されたのである。
その知らせはすぐに組織全体へ広まり、本部は騒然となった。
そして数日後。
ホワイトホース史上でも異例となる総合会議が開催された。
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総裁への処分
巨大な会議室には、日本本部の幹部だけでなく、
ロンドン、ロサンゼルス、北京、シドニーなど各支部の代表が集まっていた。
緊張した空気の中、議長が口を開く。
「本日の議題は一つ。」
「ホワイトホース総裁の責任問題についてです。」
調査報告が読み上げられる。
証拠は明確だった。
議長は静かに言った。
「この件について、幹部会は結論を出しました。」
「現総裁に対し――」
一瞬、会議室が静まり返る。
「懲戒辞職を言い渡す。」
その言葉に、会場は重い空気に包まれた。
長年ホワイトホースを率いてきた総裁は、ゆっくり立ち上がる。
そして深く頭を下げた。
「……すべての責任は私にある。ホワイトホースの未来のため、ここで身を引く。」
その日、ホワイトホースの総裁は正式に辞任した。
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新総裁選挙
総裁辞任に伴い、すぐに新総裁選挙が行われることになった。
候補として名前が挙がったのは数名の幹部だったが、その中でも特に支持を集めていた人物がいた。
それが――
神崎レン。
レイの叔父であり、長年ホワイトホースの作戦指揮を務めてきた人物だった。
作戦成功率の高さ。
隊員からの信頼。
そして冷静な判断力。
世界各支部からも推薦の声が上がっていた。
数日後、投票が行われる。
結果は――
圧倒的多数。
議長が発表する。
「新総裁は――
神崎レンに決定しました。」
会議室に拍手が広がった。
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新しい時代
数日後。
ホワイトホース本部・中央ホール。
全隊員が集まる中、神崎レンが壇上に立っていた。
レイ、ナツキ、シュン、アヤ、そしてユキもその場にいる。
レンは静かに言った。
「今回の出来事で、ホワイトホースは大きく揺れた。」
「だが、だからこそ変わらなければならない。」
会場は静まり返る。
レンは続けた。
「我々の使命は変わらない。鬼と人間の世界を守ること。」
「そのために、私はこの組織を新しい形へ導く。」
隊員たちの表情が引き締まる。
そしてレンは最後に言った。
「未来は、これから作られる。」
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家族として
式典が終わった後。
レイたちは本部の廊下を歩いていた。
シュンが笑う。
「まさかレイの叔父さんが総裁になるとはな。」
ナツキも頷く。
「びっくりした。」
レイは少し苦笑する。
「俺もだよ。」
その時、後ろから声がした。
「レイ。」
振り向くと、新総裁となった神崎レンが立っていた。
レンは少し笑う。
「これから忙しくなるぞ。」
レイも笑った。
「はい、総裁。」
レンは軽く首を振る。
「今まで通りでいい。叔父としても、上司としてもな。」
レイは静かに頷いた。
ホワイトホースは新しい時代へ進み始めていた。
そして――
レイたちの物語も、まだ続いていく。
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鬼ノ境界
シーズン2 完全終了




