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鬼ノ境界(おにのきょうかい)  作者: Helbon
season2

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シーズン2第19章 白銀市の静寂


時間の核が破壊されてから三日。

北海道・白銀市は、ようやく静けさを取り戻していた。

街の上空を覆っていた異常な光は消え、

崩れていた時間の歪みも完全に消滅している。

しかし街のあちこちには、戦いの爪痕が残っていた。

壊れた建物。割れた道路。避難している住民たち。

ホワイトホースは臨時拠点を設け、復旧と調査を進めていた。



作戦報告


臨時司令室。

レイ、ナツキ、シュン、アヤの四人は会議に呼ばれていた。

司令が報告書を閉じる。

「白銀市の時間異常は完全に消滅。」

「原因となった時間の核も破壊を確認した。」


ナツキが聞く。

「クロノスは?」


捜査班の隊員が答える。

「現時点で確認できていません。」


シュンが苦笑する。

「つまり逃げた可能性ありか。」


司令はうなずいた。

「だが今回の作戦は成功だ。街は守られた。」


会議室に静かな拍手が起きた。



それぞれの時間


会議が終わり、四人は外へ出た。

白銀市の空は青く澄んでいた。

シュンが伸びをする。

「やっと終わったな……」


ナツキが少し笑う。

「長かったね。」


アヤは街を見渡した。

「でも守れた。」


レイは何も言わず、風を感じていた。

この街で起きたこと。

クロノスの言葉。

そして世界の未来。

まだ終わっていない戦いがあることを、レイは感じていた。



母との再会


その時、後ろから声がした。

「レイ。」

振り向くと、そこにいたのはユキだった。

レイの母である。


レイは少し驚く。

「母さん。」


ユキは優しく微笑んだ。

「無事でよかった。」


ナツキとシュンも軽く頭を下げる。

ユキは四人を見て言った。

「今回の事件、本当に大変だったでしょう。」


シュンが笑う。

「まぁ、いつものことです。」


ユキは少し空を見上げた。

「でも覚えておいて。世界はすぐには変わらない。」

「だけど守ろうとする人がいる限り、未来は続く。」


レイは静かにうなずいた。



静かな夕日


夕方。

四人は白銀市の高台に立っていた。

沈む夕日が街を赤く染めている。

ナツキが言う。

「やっと平和な景色だね。」


シュンが笑う。

「戦いの後のこの時間、結構好きなんだよな。」


アヤは腕を組んだ。

「油断はできないけどね。」


レイは遠くの空を見ていた。

クロノスは消えた。

だが彼が言っていたことが頭に残っていた。

「またいつか会おう」


レイは小さく呟く。

「また会うかもしれないな。」


ナツキが聞く。

「誰と?」


レイは少し笑った。

「未来と。」


夕日が完全に沈んだ。

白銀市に、静かな夜が訪れる。


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