シーズン2 第9章 クロノス戦・前編
氷原全体が鳴動し、裂け目から噴き出す黒い風。
クロノスが両腕を広げると、空間そのものが歪み始めた。
「時間を支配する者に抗うとは、愚かよ――」
氷塊が弾丸のように飛来し、戦闘が開始された。
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1. それぞれの開戦
シュンが先陣を切る。
シュン「レイを狙うってんなら…まずは俺を倒してからだろうが!!」
火の型・紅蓮旋衝。
だがクロノスは指を鳴らすだけで、攻撃の“時間”を止める。
炎の渦が空中で静止した。
ナツキ「時間停止!? 使われたら避けようがないじゃん!」
ユキ「攻撃の“時間”だけを停止させた…!本体にダメージはあるはず――!」
ユキが水の氷刃を放つが、それも凍結したように止まった。
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2. クロノスの力と“時間逆流”
クロノスは一歩踏み出す。
「真の恐怖を見せよう。」
瞬間、氷上に描かれた時計の文字盤が輝いた。
レイたちの身体に激痛が走る。
レイ「ぐっ…!? 傷が……戻ってる!?」
ナツキ「時間が巻き戻ってるんだよ…!!
以前の戦闘で負った傷が“再現”されてる!!」
シュン「そんな反則能力聞いたことねぇ…!」
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3. レイの内側の“闇”と共鳴
クロノスはゆっくりとレイへ向けて手を伸ばす。
「レイ…お前の血の闇は、我の欠けた“時間因子”。
──返せ。」
レイの中の闇が反応し暴れ始める。
レイ「う、あああああああ!!」
ナツキがすぐにレイを抱き止める。
ナツキ「レイ!しっかりして!!捕まらないで!!」
クロノスはナツキを見て薄く笑う。
「無駄だ。
闇の血は“宿命”。愛ごときで抗えるものではない。」
ナツキ「愛“ごとき”……?
それは試してみないとわかんないよ。」
瞳の奥で怒りが燃えた。
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4. 反撃の糸口をつかむ
ユキが短時間の分析を終え叫ぶ。
ユキ「時間停止の範囲は“広いけど精密じゃない”!
同時に複数方向から攻めれば止め切れない!!」
シュン「つまり乱戦に持ち込めってことか!」
ナツキ「やってやるよ。レイは絶対守る。」
レイは苦痛の中で立ち上がる。
レイ「俺は…道具じゃない。
過去に縛られるつもりなんて……ない!!」
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5. クロノス vs 4人、真正面の激突へ
クロノスが再び空間を揺らす。
「来い――“時間の檻”で永遠に閉じてやる。」
シュンの炎、
ナツキの水流、
ユナの氷刃、
そしてレイの風が同時に走った。
時間停止の結界が“破られる”音が轟いた――!
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クロノス「ほう…止まらなかったのは初めてだ。
面白い。ならば──本気の時間を見せよう。」
クロノスの背後で巨大な時計の針が高速回転する。
レイ・ナツキ・シュン「来い!!!」
光と闇が激突し――
北極決戦は後半戦へ突入した。




