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鬼ノ境界(おにのきょうかい)  作者: Helbon
season1

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第21章・第ニ部 「硫黄島、再び」


決戦の日――。

静まり返ったホワイトホース本部に、出撃命令が響き渡った。


「全隊員へ告ぐ。ブラックタイガー本部が、硫黄島へ降下を開始したとの情報を確認。

直ちに全戦力、硫黄島へ展開せよ。」


整備班が最後の確認を終えると、宇宙対応型戦闘機〈ペガサス〉が次々と格納庫を飛び立っていく。

空を裂くように並ぶ光の軌跡――それは人類最後の希望の翼だった。


レイ、ナツキ、シュンの3人もそれぞれの機体に乗り込み、

司令室からのカウントダウンを待つ。


「全ユニット、発進許可――出撃せよ!」


轟音とともに、三機の機体が青空を突き抜けた。

行き先は、あの地――“硫黄島”。


かつて亡霊たちと戦ったその地は、いま再び不穏な気配に包まれていた。

黒い雲が立ち込め、海面には奇妙な磁場の波紋が走る。


ホワイトホースは先に到着し、島の中央部に前線基地を設営した。

全隊員が防衛陣形をとり、空を見上げる。


そして――。


空の彼方に、巨大な影が現れた。

漆黒の艦艇群。

その中心に、異様な光を放つ主艦〈ブラックタイガー本部艦〉が姿を現した。


地鳴りのような轟音とともに、艦が硫黄島の上空へと降り立つ。

島全体が震え、海が荒れ狂う。


ホワイトホース側の隊員たちは一斉に警戒態勢に入るが、

その艦から、静かに一人の男が降りてきた。


黒い外套に身を包み、かつての英雄の面影を残すその人物――。

ブラックタイガー総裁、そしてレイの父であった。


その姿を見た瞬間、レイの胸に複雑な感情が込み上げる。

怒り、悲しみ、そしてどこかに残る家族への思い。


「……父さん。」


風が止まり、時間が止まったような静寂。

硫黄島の空の下、父と息子は再び向かい合った。


一方で、ナツキとシュン、そしてホワイトホースの面々も武器を構え、緊張の中で動きを止める。

互いの軍がにらみ合う中、

総裁の低い声が静かに響いた。


「ようやくここまで来たか……レイ。」


その言葉は挑発でもあり、試練の始まりでもあった。


硫黄島の地に、再び戦火の幕が上がろうとしていた――。


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