表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼ノ境界(おにのきょうかい)  作者: Helbon
season1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/26

第15章 獄炎派壊滅戦(ごくえんはかいめつせん)

第一節 南九州上空、夜明け前


夜明け前、九州南端・薩摩半島上空。

雲の切れ間から、戦闘機の編隊が夜空を切り裂いた。


《テンペスト》《アクアリウス》《ブレイズ》――ゼロウィングの3機が、最新型空上艦艇ソラノアから発艦。


レイ(通信)「こちらゼロ1、目標空域に侵入する。」

ナツキ「ゼロ2、了解。……何この空気、嫌な感じがする。」

シュン「ゼロ3、燃えてきたぜ!」


地上の森林地帯に、異常な鬼気反応が広がっている。

解析班の声が艦内通信に流れる。


《目標地点、地下に大規模な拠点。鬼気レベル:Cランク×50、Bランク×7、そして……Aランク1体。》


レイ「……Aランク。派閥の頭領だな。」

ナツキ「やるしかないね。」


3機は翼を傾け、山林地帯へと急降下した。



第二節 獄炎派の牙城


地上――森の中に、古びた採石場跡を改造した拠点が広がっていた。

無数の鬼たちが結界を張り巡らせ、中央には巨大な赤い結晶――鬼核炉が脈動している。


シュン「うわ、派手なもん作ってんな!」

ナツキ「完全に軍事拠点じゃない……!」


突如、地面を割って飛び出す炎の壁。

「ようこそホワイトホースの犬ども!」

拠点の中央に、炎の鎧を纏った巨体の男――**獄炎派頭領・焔鬼えんき**が現れた。


焔鬼「俺の領土に足を踏み入れたこと、後悔させてやる!」



第三節 ユニオン・フォーム


レイ「シュン、ナツキ。――行くぞ。」

ナツキ「合体ね!」

シュン「了解、レイの指示に従う!」


三機が夜空で交錯する。

機体の接続部が青白い光を放ち、風・水・火が螺旋状に絡み合う。


レイ「ゼロウィング――ユニオン・フォーム!」


轟音と共に、3機は一体の巨大な戦闘機へと合体した。

白と青、赤のラインが走る機体は、夜明けの空を照らす翼となった。


地上の鬼たちが一斉にざわめく。

「な、なんだあれは……!」


レイ「こっちも本気を出す。」

ナツキ「水流加速、出力70%!」

シュン「火力全開! ぶっ飛ばすぜえええっ!」


ユニオン・フォームから放たれた高出力レーザーが、敵陣を貫いた。

爆音と共に、鬼たちが次々と吹き飛ぶ。



第四節 頭領・焔鬼との激突


だが、炎の中から焔鬼が歩み出る。

「そんな攻撃、俺には効かねぇんだよ!」

全身から噴き上がる火炎が、まるで火山のように空を焦がした。


ナツキ「熱っ……!」

レイ「機体温度上昇中、これ以上は近づけない!」


シュン「だったら……こっちも、燃やす!」

シュンがコントロールを切り替え、火属性ユニットを最大稼働。

炎と炎がぶつかり合い、空気が震える。


レイ「今だ、風流操作――ナツキ、冷却を!」

ナツキ「了解!」


風と水が焔鬼の防壁を削ぎ落とす。

レイ「フルバースト!!」


ユニオン・フォームの中央砲から、三属性が融合した光が放たれた。

焔鬼の炎を飲み込み、爆発が夜空を白く染める。


焔鬼「ぐっ……馬鹿な……こんな力が……!」


爆炎の中、焔鬼は膝をつき、鬼核炉が粉々に砕け散った。



第五節 終わりと始まり


夜明けの空に、鳥の鳴き声が戻る。

壊滅した拠点を見下ろしながら、3人は通信を開いた。


司令長《よくやった。獄炎派、壊滅を確認した。》

ナツキ「1組、終了。」

シュン「あと4組だな。」


レイは静かに拳を握った。

「……父さん。俺たちは止まらない。」


そのとき、司令室のモニターに赤いアラートが点灯する。


司令長《報告! ロンドン支部付近で反応あり! 規模不明――警戒レベルBからAへ上昇中!》


レイ「次の戦場か……」

ナツキ「いいじゃない、こっちも勢いついてきたし。」

シュン「ユニオン・フォーム、クセになるぜ!」


《ソラノア》に帰還し、翼が朝焼けに染まった。

戦いは、まだ始まったばかりだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ