独立州
東京州は東京州として成り立たせる予定だったようだが、東京州からの分離独立の動きもあった。
『神奈川州』『埼玉州』『千葉州』の独立の動きだ。
それぞれ、独立州として、独自に運営していくという。
独立州の権限は国とほぼ同じで、基本的にはそれぞれの県知事が州知事となる。
神奈川は、横浜、鎌倉、小田原など、歴史と観光の町をアピールする。
湘南の海、江ノ電もアピールポイント。
内陸には、相模原、厚木、箱根などがある。
埼玉は、知る人ぞ知る、隠れ名所をアピールする。
『行田タワー』とか、まさに隠れ名所。
もはや、『ださいたま』では無い。
孫「おじいちゃん、昔、『ださいたま』なんて呼ばれてたの?郷土の歴史の教科書で習ったんだけど。」
おじいちゃん「あったなあ、そういう時代が、昔・・・。今の若者は、今の黄金期の埼玉しか知らんのか。」
海が無い内陸県だが、実際に来てみて、
あんなとこ、こんなとこもあるのかと、
探してみようか。
千葉はというと、『東京ディズニーランド』は、千葉にあるのに、なんで東京なんだ、『千葉ディズニーランド』にしたら?という声が、かねてより強かった。
『新東京国際空港』も、成田にあるのに、『新東京国際空港』。
『成田空港』でいいだろ!という声が、かねてより強かった。
千葉は、三方海に囲まれた半島。
農業、漁業、畜産が盛んで、ローカル線も走っている。
都会を走る、ピカピカの列車とは、また違った雰囲気がある。
ある意味、こうしたアピール合戦も、まさに戦争、まさに内戦なのかもしれない。
しかし、はっきり言って、東京のベッドタウン、いや、ベッドタウンにさえ、やっとなっているような現状考えたら、東京州に吸収合併されてしまうようなことも、無いとはいえない。
一方で、戦況の方は、どの国も決定的な勝機を見いだせず、厭戦気分が広がっていた。
誰と誰が、何のために戦っているのか、その目的すらわからなくなっていた。
戦車も、軍用トラックも、燃料が尽き、
ガソリン価格も爆上がり。
そんな中で、俺たちは闇ルートで、数日分のガソリンを入手していた。
その方法は、中曽根愛菜、彼女だけが知っている。俺には内緒のようだ。
俺たちは、イブスキ・リーノの要請への回答は、現時点では保留とし、イブスキ・リーノからもらった優待券を手に、西日本国で開催されている、大阪・関西万博へと向かうことにした。
途中で、国境の壁を越えなければならない。
俺たちは、車のほとんど走っていない
東名高速道路を突っ走る。
神奈川から、静岡、名古屋方面へ。名古屋の先にある関所を通れば、大阪方面、そうだ、西日本国に入るんだ。




