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共に走る  作者: しいず
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第16話 桜琳と付き合っている噂が広がっている

前回からある程度経ちましたが、みなほは大雨の日に桜琳が自分と付き合ってもいいと言った事が引っ掛かて

桜琳に対してさらに意識をしてしまているが、クラスの子からはみなほと桜琳が付き合っていると思われいて

みなほはその事を毎日のように聞かれいます。

大雨の日の桜琳の『……みなほなら……(恋人に)なってもいい……』という言葉が気になっていたが

あれから特に桜琳の態度が変わった訳でもないく、何時もどおり校舎内、部下など所構わず走っている。

一方、わたしは桜琳を見ると以前よりもさらに意識してしまうが、出来るだけ表には出さないようにしている。


でも、クラスの子たちは


「下月さん、鹿野谷さんとのお付き合いどうなってるの?」


っとわたしに聞いてくる。


「わたしと桜琳は友達で付き合ってないよ」

「そうなの?でも、名前で呼び合ってるのは下月さんだけだし、恋人として付き合っているとしか」

「名前で呼び合って、お付き合いしてないなんてないよ~。それに、2人はそういう空気を出してるよ~」

「いやいや、親友だったら名前で呼ぶよ。2人だって小学校からの親友で名前で呼び合ってるでしょ」

「わたしたちは付き合いが長いけど、下月さんと鹿野谷さんは高等部で知り合ったでしょ?」

「そうだけど、おかしいかな?」

「ん~半年ほどで名前を呼び合うのは、早いかもね~」

「わたしたちだって、小3から知ってるけど名前で呼び合うになったのは中学からだし」

「そうだね~」


クラスの子たちはこういうけど、半年ぐらいじゃ短いかな。

わたしはそれぐらいでも仲が良くなったら、名前で呼び合ってたけどな。


「わたしは半年ぐらいでも名前で呼び合ってたよ」

「そうなんだ」

「下月さんは、誰とでも仲良くなるからそうなのかな~」

「そうだよ。だから、わたしと桜琳は親友だからね」

「でも、そう言って付き合ってる子が居るみたいだよ」

「他はそうでも、わたしと桜琳は恋人同士じゃないからね。そういう2人はどうなの?」

「ははは~わたしたちは親友だよ」

「だよ~恋愛感情はないから~」

「だったら、わたしもだよ」


と毎日のようにこんな風な会話をクラスの子たちにしているが、否定しつつも桜琳の事を思って鼓動はかなり早くなっていた。


 そんなある日、教室から部活へ行く時に桜琳が


「みなほは……わたしと恋人になりたくないの?」


と聞いて来て、かなり驚いたが


「そんなこと聞いてくるなんて桜琳らしくないよ」


と冷静をよそいつつ、こう答えた。


「クラスの子に私とみなほは恋人じゃないと言ってるから、嫌なのかと思った」

「だって桜琳とわたしは恋人と付き合っている訳じゃないのは本当だし」

「私はみなほと恋人なのかはわからない、それにどうしたら恋人になるのもわからない」

「恋人にとになる方法かぁ……恋人になって欲しいって告白してOKしたらかな」

「もし、ここでしたらみなほはOKって言ってくれる?」


桜琳はこういうが、桜琳が冗談を言うタイプでないのはわかっている。

でも、もしここで桜琳に告白されたらわたしは……多分断る。

だってムードも何もない所で告白されても、嬉しくないからね。

やっぱり、キュンとする告白はされたいかなって何かんがえてるんだ、わたしは。


「流石にいましても、ムードがないから断るかな」

「ムードがないとダメ?」

「そうだね、ないよりはあった方がいいかな、だからダメ」

「でも、どんなムードだったらしていいか、した事がないからわからない」

「わたしも告白されたことも、したこともないからわからなけど、誰もいない2人きりの時に

お互いが告白されると感じ取って告白するのがいいかも」

「そういうものなの?周りに人がいない方がいい?」

「そうだよ、他に人がいない2人きりの時の方がいいよ」

「……わかった」


桜琳はこう言うけど、わたしが付き合ってもいいって言ったらここでする気だったのかな!?

いや、桜琳だったらここで告白をしていたと思う。

でも、周りには帰宅する生徒や部活に行く生徒、さらには先生たちもいる。

こんな所で告白されたら、皆の注目の的になって明日から学校へこれないかもしなかった。

でも、桜琳に告白されたらわたしは……。

わたしは顔が赤くなるのがわかり両手で自分の頬を叩くけど、桜琳はそれに気づいてわたしを不思議そうに見ている。


「みなほ、自分で自分を叩いてなにしてるの?」

「いや、ちょっと気合を入れただけだよ」

「みなほも、そんなに部活で走りたいんだ」

「まぁ、そんなところ」


わたしは誤魔化したけど、誤魔化した事よりも部活で走りたい事の方が重要らしく


「それなら、部室に急いでいく」


と桜琳はそう言って廊下を走りだしたが、自転車部と陸上部の部室は違うから桜琳が走っても。

でも、理由をつけて走るのは桜琳らしいから、それ見て思わず頬んでしまったが。

ただ、桜琳が廊下を走ったら


「こら、鹿野谷!何度言えばわかるんだ!」


とこの前と同じ先生にまた注意されけど、桜琳はそれを無視して走り去っていったのだった。


「まったく、鹿野谷は……」


先生はため息を付くが、その横をわたしが通り過ぎようとしたら


「下月も恋人ならば、鹿野谷に廊下を走るなと言っておいてくれないか」


と言われたが、先生もわたしが桜琳と恋人思われてるの!?

あと、わたしも桜琳に廊下を走らない様にと何度も言ってはいる。


「わたしも何度も言ってますが、おう……鹿野谷さんに走るなと言っても聞いてくれないんです」

「そうか、恋人が言えば聞くと思ったが、それならわたしが言っても無理か」

「そうですね。あと、わたしと鹿野谷さんはまだ付き合ってないです」

「そうなのか?他の生徒たちが付き合ってるといってるからついな」

「そんなに噂になってるんですか!?」

「噂も何も、1年生は皆そう言ってるが」


わたしと桜琳が付き合っている事はクラスだけなく、学年全体で噂になっていたとは……。


「どうあれ、鹿野谷が話してるのは下月だけだから、鹿野屋の面倒はたのんだよ」


先生はそう言って笑うと去って行ったが、わたしが思った以上に桜琳との噂が広がっている事意外な形っで知ったのだった。

お読みいただきありがとうございます。


2人が付き合っているという噂は、クラス内どころか1年生、さらに教師にも広まっています。

なので、みなほは外堀は埋めれている状態になっています。

さらに桜琳がみなほに告白をしようとしているので、みなほ包囲網は段々と狭くなっていっています。



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@shiizu17

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