第13話 走り終わった後
2人は走り終わると、松林の木陰で一休みをしながら話します。
ただ、桜琳は名前でよばれると恥ずかしがり、名前で呼ばれる事に慣れてない様だったのでみなほはちょっとからかいます。
桜琳と一緒に走り終わる、松林の木陰で2人で一休みをする。
秋とは思えない暑さで思った以上に汗をかいたけど、それでも松林の木陰に入ると涼しく感じるので心地がいい。
「今日はこれで終わり。少し休んだら帰る」
「思ったより走れたけど、秋だと思えない暑さだよね、桜琳」
わたしが名前を呼ぶと
「うん……」
と桜琳は恥ずかしそうに返事をしたけど、名前で呼ばれ慣れない感じがする。
「桜琳ってもしかして、名前で呼ばれる事は少ない?」
「家族以外に呼ばれる事がないから、みなほに呼ばれるのは何か恥ずかしい」
「そうなんだ」
「みなほは家族以外からみなほって呼ばれるのは恥ずかしいない?」
「恥ずかしくはないよ、皆に呼ばれてるし」
「そう……」
「だったら、わたしが何度も読んであげるよ?桜琳、桜琳、桜琳......」
わたしは少しからかって、桜琳の名前を連呼したけど……ちょっとやり過ぎたから怒らないか心配になった。
「ごめん、連呼されたら嫌だよね。ちょっとふざけてた」
「別にいい……でも、連呼はされるのは恥ずかしいからやめて欲しい……」
桜琳は怒ってはいないけど、それ以上に恥ずかしがっていてから、本当に名前で呼ばれる事に慣れてないんだ。
「わかったよ。でも、名前で呼ばれる事には慣れて欲しいな」
「連呼は嫌だけど、みなほが桜琳って呼んでくれればきっと慣れる」
「わかった。でも、桜琳って難しい名前だよね、桜はわかるけどに王に林の琳って普段使わないよね」
「琳は美しい玉の名前と美しい玉が触れだす美しい音という意味があるらしい」
「なんだかよくわからないけど、桜琳は美しいって言うか、かわいい感じはかな」
「か、かわいい!?」
かわいいって言われて桜琳の顔が真っ赤になるけど、もしかしてかわいいって言われないれないのかな?
「桜琳ってかわいって言われた事ないの?」
「そ、そ、そんな事、い、言われた事ない。む、無口だし、ひょ、表情だってみ、みなほみたく、か、かわいくない」
「そうかな、かわいいって言われて顔を赤くなってあたふたするなんて、十分かわいいって」
わたしはこう言ってにんまりと笑うと、桜琳は「あ゛あ゛あ゛あ゛」と普段出さない声......
いや、普段も声を出さないけど桜琳からこんな声がるんだ。
「ハハハハハ、桜琳がそんな声を出すんだ~」
わたしは桜琳が変な声を出したから声を出して笑った。
「そ、そんなに……わ、笑わないでらないでほしい……」
「ご、ごめん……だ、だって、桜琳から変な声がでたからつい……」
「私も……驚いてる……」
「でも、今みたない反応を見せるって、まさに友達って感じだよ」
「友達って変な声を出すこと?」
「違うけど、違わないかも。それだけ、気を許し得るって事かな」
「そう……」
桜琳の口角が少し上がったけど、喜んでいるみたい。
「桜琳は名前で呼ばれる事と、かわいいって言われる事に慣れようよ」
「名前はいい……でも、かわいいって言われるほど、私はかわいくない」
「ええ~かわいいよ。桜琳は自分のかわいさがわかってないよ」
「私は無口だし、真面目すぎるし、みなほみたく笑わないし……身長が高いけど胸はないし……」
「胸は関係ないと思うけど。わたしからしたら、桜琳は身長が高いのにわたしより痩せてて羨ましいよ」
「私は走ってるから細いだけ」
「わたしも走ってはいるけど、ご飯もたくさん食べるから痩せないよ……」
わたしはダイエット目的として自転車部に入ったけど、走っても食べる量も多いから減らないけど
増えてもいないからプラマイゼロって所かな。
「でも、出会った頃よりは絞れてる」
「そんなことないって、服のサイズもブラのサイズも変わってないし」
「太ももは初めのころよりも筋肉がついて締ってる。お腹周りも筋肉がついてる」
「そうかな?確かに筋肉は以前よりつたけど、ウエストは細くなってないよ」
「気づいてないけど、お腹回りも引き締まってる」
「そうかな?」
桜琳はこういうけど、お腹はいぜにょりは少し凹んだというか締れて来ていると思うけど、細くなった感じはしてない。
あと、太ももは筋肉がついてきたせいか、前よりも太くなってる気はする。
「お腹はちょっと締れた感じはしてるけど、太ももは太くなってるのがなぁ」
「みなほは元々太いから」
「そうだけど、はっきり言われるのはなぁ。桜琳の足は細くていいな」
「私の足は細いだけ。それにみなほみたく、見せられるの足じゃない……」
そういえば、桜琳は足の事に触れないでほしいって言われたな。
本人から直接聞いた訳じゃないけど、聞いた話では小学生の頃に事故で大怪我をしたらしい。
足を見せないのは、その時の跡が残っているからと聞いてて、桜琳も足の事を嫌合っているは嫌がってる。
「ごめん……足の事は触れらたくないよね……」
「……みなほが謝らなくてもいい。ただ、嫌な事を思い出すから足の事は触れないでほしい」
桜琳の表情が少し暗くなる。
「わかったけど、その事もをちゃんと教えて欲しいかも……」
「足の事は噂になってるから、みなほも知ってるはず」
「それじゃ、子供の頃い事故にあったんだ」
「……小学生の頃に。でも、嫌な思い出だから、みなほでもまだ話せない」
「まだって事は……いつかは話してくれるんだ」
「……わからない。でも、みなほには知って欲しいから、私の勇気がでたら話す」
「わかった。それじゃ、話せるぐらいの友達......ううん、親友になろうね」
「……わかった」
桜琳は親友と聞いて、少し暗い表情になっていたの戻っり頬が赤く染まった。
「なんか、楽しくない話になったけど……走ってお腹が空いたしハンバーガーでも食べに行こうか」
「なんで、ハンバーガーの話になるの?」
「わたしが好きだからだよ」
「でも、食べたら痩せない」
「そうだけど、運動の後にタンパク質を摂った方がいいし、疲労回復のために糖分も摂ったほうがいいらしいよ」
「……だったら、疲労回復のためにお汁粉が食べたい」
「でも、お汁粉って食べられる場所あるの?」
「美味しい甘味処をしってる。だから、ハンバーガーを食べた後にみなほと行きたい」
「わかった。でも、汗臭くないかな?シャワーも浴びれないし」
「お店に行くまでに汗をかくから、どうせ同じ。それに、お汁粉は大事」
桜琳はそう言うけど、確かに移動でまた汗をかくか。
一応、デオドラントスプレーもあるし、桜琳が言う通りにお汁粉は大事。
「わかった。それじゃ、行こうか」
「うん!」
桜琳は嬉しそうに返事をすると、わたしと桜琳はハンバーガを食べ、桜琳おすすめの甘味処でお汁粉を食べて帰宅したのだった。
お読みいただきありがとうございます。
桜琳は家族以外から名前を呼ばれる事はないと思いますので、みなほに呼ばれと照れています。
ほなみはそれをみてちょっとからからったものの、怒らないか気したものの桜琳はちょっと喜んでいます。
あと、かわいいとも言われないですが、かわいいとあたふたするのがかわいいですよね。
みなほも自転車を始めて筋肉がつき始めてますが、みなほとしては痩せる為なので
筋肉がつく事は良しとしてはないですが、桜琳から見たら締って来てると思っています。
桜琳の足の事は少しづつですが、本人からも言いだしましたが足を見せたり、詳しく話せるのはまだまだですかね。
桜琳はお汁粉が好きなので、お汁粉を食べられる店を知っていますが暑い季節は冷やしぜんざいですかね。
ただぜんざいとお汁粉は一応違うらしいですが、そのあたりはあまり気にしてないかもです。
一緒に食べに行くという事は、2人の距離はかなり近づたということでもあります。
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@shiizu17