表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
というわけで
92/394

第90話


 「なあ、なんやったんや…?あれは」



 何事もなかったかのように学校に向かおうとする女に、尋ねずにはいられなかった。


 ここ数日色々考えてたが、どうも納得できない。


 いや、そもそも納得する方がおかしい。


 あんなことがあって、「なるほどな!」なんて思えない。



 「少しは私のことがわかったやろ?」


 「…いや、全然」



 わかるわけねーだろ。


 何1人で解決してんだ。


 こっちは散らかり放題だっつーの。


 考えすぎて鼻血が出そうだったんだぞ。


 おかげさまでな。



 「私は未来を変えたいだけや」


 「いや、せやから…」



 そもそもが、おかしい話なんだよ。


 「未来」って、なんなんですか?


 当たり前のように話してるが、全然当たり前じゃないからな?


 そりゃ俺だって考えたさ…


 あれはなんだったんだろうって、何度も何度も…



 だけど、考えたってしょうがなかった。


 「時間」が止まったんだぞ!?


 あの時お前は確実に轢かれてた。


 目に焼きついてるんだ。


 今も、鮮明に思い出せるくらい。



 「頭の硬いやっちゃなぁ…」


 「いやいやいやいや。えぇ!?」


 「逆にどうやったら理解してくれるん?」


 「…えっと、…うーん?」



 俺が間違ってんのか…?


 …いや、そんなわけない。


 どうやったら理解してくれるかって言われても、何から理解すればいいかもよくわからん。


 とりあえずまともなこと喋ってくれるか?


 俺でも理解できるような…



 …えっと


 うーん…




 なんかないの?

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ