表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
やかましい
54/394

第52話


 俺が通ってるこの須磨浦高校は、全校生徒が300人前後とそれほど大きくない学校だ。


 元々女子校で、2年前から共学に変わったばかりだから、3年生は全員女子っていう。


 普通科の中に特進アドバンスコース・特進看護医療コース・キャリア進学コース・幼児教育コース・介護福祉士コース


 とあるが、2012年度から、『特別進学チャレンジコース』が新設した。


 俺はそこに在籍してる。


 学校はほとんど海沿いに位置していて、屋上からは目と鼻の先だ。


 景色だけで言えば神戸一かもしれない。


 と言っても、俺はあんまり海が好きじゃないが。

 


 元々野球の推薦で県外からも声がかかっていたが、この高校に選んだのは、家から近いっていうのが一番だった。


 中学の友達も入るっていうし、何より公立に落ちたのが痛かった。


 基本的にはいつも歩いてきてる。


 あの女のせいで今日は自転車で来たが、帰りの坂道が大変なんだ。


 丘の上に家があるから、行きは良いけど帰りがしんどい。


 徒歩だったらバスで帰れるし、色々自由が利く。


 校舎の裏はすぐ駅だし、元町の方に遊びに行くときも、利便性がすごく良い。


 オープンスクールでこの場所を訪れた時、超美人な茶道部の先輩に、健太と一緒に案内されたっけ?


 今はもうその先輩はいないが、おそらく、その影響もあっただろう。


 どんな華やかな高校生活が始まるんだろうと、胸を膨らませていた。


 まあ、男だったらそうなってしまうのも仕方ない


 まじで、…めちゃくちゃ美人だったからな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ