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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
いや、ちがう、そうじゃない
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第23話



 なぁ、まじで違うんだって!!


 俺の話を聞けよ!



 すっかり意気投合した2人は、ありもしない“俺との馴れ初め”を楽しそうに話している。


 女はなぜか家族にしかわからないようなことも知っていて、それをダシに会話に花を咲かせていた。


 おかんはすっかり聞き入ってしまっている。


 自分の母親ながら、本当にポンコツだと思う。



 「亮平、あんたウチに泊めてあげたら?」



 女は親と喧嘩したらしく、絶賛家出中らしい。


 それで「彼氏」の俺の家に上がり込んできたという大嘘をつき、どこか泊まれない場所はないかという話を持ち出していた。


 そんな話を真に受けるヤツもバカだが、今更ながら、どうしてこの女を家に上げてしまったんだと後悔する自分もいた。


 止めようと思えば止めれたはずだ。


 力づくでも。



 …でも、千冬の話を持ち出されたせいで、気になったんだ。


 それは今もだが。




 「で、あんたらどこまでいっとん?」



 誰かこの人をつまみ出せ。


 頼った俺がバカだった。


 どこまでも進んでねーよ


 むしろマイナスだ。


 逆にカップルに見えるか?俺たち。



 「亮平君って、結構積極的ですよね?」


 「おい、適当なこと言ってんちゃうぞ!!」


 「照れんなって」



 コイツら頭おかしすぎる…


 夏樹はどこ行った?


 期待はできないが、まだアイツの方がマシかもしれん…



 とにかく誰でもいい。


 誰かこの状況を変えてくれ…


 そうだ、警察だ。


 

 と思ったが、談笑している2人を見ると、逆になんて説明すればいいのかもわからなくなってしまった。


 こうなったら隙を見て、なんとか追い出せる方法を見つけないと

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