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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
いや、ちがう、そうじゃない
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第21話


 「あれ、だれか来てるん?」


 「あーこれはえっとー、…その」



 やばい。


 どう説明すればいいんだこれ。


 タイミング最悪すぎるだろ



 「ふ、不審者や!不審者!」


 「はあ?」



 声が上擦ってしまい、思うように喋れない。


 さっきの女の姿が残像に残ってる。


 そのせいもあって心臓がバクバクだった。



 「不審者ぁ?」


 「不法侵入!!」



 ええい、カタコトになってしまうが、この際なんでもいい。


 犯罪者だ犯罪者!


 人ん家のシャワーを勝手に浴びてるヤツがいるんだ!



 「なに言っとんねん」



 おかんはスーパーで買ってきた食材を冷蔵庫に入れては、話半分に聞いていた。


 必死に説明しようとするんだが、全然伝わっていない。


 まじで一大事だっていうのに。



 「せやから言うとるやろ!?変なヤツがおるんやって!」


 「どこに?」


 「シャワー室!」



 なんで伝わらないかね?


 滑舌が悪くて申し訳ないが、日本語は合ってるよな?


 犯罪者だ犯罪者。


 は・ん・ざ・い・しゃ



 「ん?」



 おかんは何かを見つけたようだった。


 カウンターのイスにかけられたブレザーだ。


 あの、女の。



 「…あんたもしかして、女連れ込んどる?」


 「…!?」


 「だってこれ、夏樹のやないやろ?」



 …どうしてそうなる?


 勝手に上がり込んできたヤツがいるって言ってるだろ!?


 わかりますか言ってること??


 不法侵入に窃盗、あと諸々だ!

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