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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
いや、ちがう、そうじゃない
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第20話


 なんだ…


 なにが起こってる…?


 とにかく状況が理解できない。


 まじで警察に電話しよう


 それしかないよな?


 でも、なんて言えばいいんだ?


 家に女がいるって言えばいいのか?


 単純に不審者がいるって言えばいいんだろうか…


 でも「不審者」っていうのは感覚だと“怪しいヤツ”っていう意味合いだよな?


 そうなった場合、逆に説明が難しくならない?


 女はもう不審者のラインをとっくに越えてる。


 住居不法侵入罪に、窃盗


 立派な犯罪者に昇格している段階だ。


 だから率直に言った方が伝わるだろう。


 “犯罪者がいます”って。



 悶々と考えている傍らで、女の声がした。



 「ちょっと、バック取ってもらえる?」


 「おい、まじでふざけ…、って、うわぁぁ!?」



 な、ななな、なんで裸なんだ!?


 女はドアから半身だけ出して、ミニタオルで上半身を隠してる状況だった。


 …いや、普通に考えて裸なのは当たり前なんだろうが、冷静に考えて当たり前じゃない。


 …がちでシャワー浴びてる



 いや、知ってたけど…



 「バック?」


 「そう、台所の」



 ああ、はいはい。


 じゃなくて!!



 シャワールームから引きずり出したい気分だったが、生憎そうはいかない。


 渋々バックを持っていくと、女はサンキューと言ってまたシャワーを浴び始めた。


 そしてそのうちに、おかんが帰ってきた。

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