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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
いや、ちがう、そうじゃない
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第19話


 警察に言った方がいいんだろうか?


 こういう場合、不法侵入されてるから成立するよな?


 加害者はこいつで、被害者は俺。


 単純な図式だ。


 教材に出してもいいくらいの。


 なにも答えないままでいると、女は勝手にシャワー室に入っていこうとした。


 もちろん全力で止める。


 これ以上好き勝手させるかよ。


 肩を掴むと、「なんか用?」というような目で見てきた。



 「動くな」


 「なんで?」


 「なんで?やないやろ。どこ行くねん」


 「シャワー室」



 『シャワー室』、じゃないんだよなぁ…


 よくそんな平然としてられるな


 どういう神経してんだコイツ。



 「一緒に入る?」


 「は!??」



 動揺して手を離すと、その隙をついたかのように女はあっかんべーをしてきた。


 そして、シャワールームに消えた。


 内側から鍵をかけられるから、外からは開けられない。



 「おい!どういうつもりや!!」


 「覗こうとすな、変態」



 ふざけたこと言ってんじゃねー


 ガタガタと揺らして出てこいと促した。


 だが、返答がなくなった。


 しばらくして代わりに聞こえてきたのは、シャワーの流れる音だ。




 …信じられない。

 

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