表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
話と違くね!?
198/394

第196話


 無意識にまた、顔をつねる。


 …いてー


 「並行世界」ってそもそもなんなんだろうか?


 目の前の出来事が現実だとしたら、他にも色んな世界があるんだろうか?


 神戸の街は、いつもと変わらないように見える。


 空の色も。


 鏡の向こうの世界、——つまりパターンっていうのは、色んな“現実”が、隣り合わせになって存在してるっていうことだよな…?


 合ってるかどうかわかんねーけど、そう解釈するしかない。


 “鏡の向こう”っていうのがいまいちわからんが、色んな現実の中の1つだと思えば、なんとなくしっくりくる。


 昨日からそんなことばっかり考えてるが、アイツはどうやって、俺をここに連れてきたんだろう…


 「未来からやってきた」っていうのを、まだ信じてない。


 信じられるわけないから。


 そんな、漫画の世界みたいな…



 ただ、色んなことを考えてると、あながちそれも嘘じゃないのかなって思えてきた。


 だって現に、“あり得ない”ことが起こってるわけだ。


 それを整理しようとすればするほど、アイツの言ってたことが重くのしかかってくる。


 まじで、アイツは何者なんだろうか。


 宇宙人なんてことはないよな…?


 うーん、無い無い。


 どっからどう見ても人間だった。


 そもそも、宇宙人の見た目なんて知らないけど。



 “千冬を助けたい”


 たしかにそう言ってた。


 その言葉通りのことが目的なら、あの日の「事故」を無くす…、…そういうことなんだろうか?


 千冬はあの日、海に溺れてない。


 目の前の彼女は、その「現実」の中にいる。


 ここが本当に“現実”かどうかは一旦置いておいて、現にそうなってる。


 ってことは、ひょっとしてアイツの目的は達成されてるのか…?


 助けたいってそういうことだよな?


 「運命」を変えるって言ってた。


 その場所に、俺を連れて行くって。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ