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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
話と違くね!?
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第195話


 …しっかし、なんつーか、新鮮だな。



 入学式の時みたいだ。


 知らない人達と同じ教室にいて、これから何が始まるんだろうっていう、ワクワクしたあの感じ。


 あの時は確か健太に話しかけられたっけ。


 席が近かったのと、周りの席に男子が俺たちしかいなかったっていうのと。


 今思えば懐かしい。


 つい最近のことのはずなのに、昔のことみたいだ。


 今じゃクラスメイトと毎日のように話してるが、当時はそんなんじゃなかった。


 みんなそれなりに不安だったとも思う。


 そりゃ期待することの方が大きいけど、新しい環境に飛び込むって、なかなか難しいと思うし。


 かくいう俺も不安だった。


 中学の時は、別にそんなことなかったんだけどな。


 …まあ、あの時は、それどころじゃなかったっていうのもあるけど。



 担任の“イッシー”に名前を呼ばれてる、千冬。


 中学の時、いつも想像してたことがある。


 クラスにいたらどんな感じだったんだろうとか、制服姿はどんなだろうとか、色々。


 まあ、千冬のことってなると、学校に限らずだけど。


 でも、当たり前のように学校に来て、当たり前のように椅子につく姿を想像したり、登下校の道を一緒に歩く時間に憧れたりするたび、いてもたってもいられずに病院に立ち寄ってた。


 無性に、顔を見たくなる自分がいて。


 

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