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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
話と違くね!?
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第193話



 「何度くらい?」


 「40度近い」


 「ほんまに!?休んだ方が良くない??」



 女子の方はやっぱり「真波」って子だった。


 一之瀬真波。


 千冬が言ってた通り、話してると全然ギャルっぽくないっていうか、垢抜けた見た目に反して、真面目な感じがひしひしと伝わってきた。



 「あとで保健室に行こうかなと」


 「今行ってきたら…?」


 「ま、まあ、とりあえず大丈夫」


 「のど飴あるけどいる??」


 「ありがと」


 「冷えピタもあるけど」



 優しさが目に染みる。


 あんまり気を使わせるのも悪いと思い、そこまで悪くないとだけ伝えた。


 大げさくらいがちょうどいいんだろうけど、わりと罪悪感が…



 「無理せんときなよ」


 「うん」


 「遠慮せんと冷えピタもらっときぃや」


 「いや、大丈夫」


 「40度ってシャレにならんで…」


 「めっちゃクラクラする」


 「おいおい。ほんまに大丈夫なん?」


 「…うーん」


 「それで記憶が飛んだんか?」


 「…そうそう」



 男のことを、俺は普段なんて呼んでるのだろうか。


 大槻コウだから、そのまま「コウ」かな?


 それとも大槻?


 仲が良いんだったら苗字で呼ぶことはないか。


 「大槻」って、なんとなく言いにくいもんな。



 「コウ?」


 「あ?」



 反応してくれたみたいだ。


 ってことはやっぱり下の名前で合ってるっぽい。


 呼び方がぎこちなかったのか若干反応が遅い気もしたが、とりあえず「コウ」と呼ぶことにしよう。



 コウ↑


 コウ↓



 イントネーションはどっちでも良いか…


 たった2文字だし。

 

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