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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
好きっていうかなんていうか
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第172話




 家に帰ると、しかめっ面で睨んでくるおかんがいた。


 どうやら、今日おつかいを頼まれていたらしい。


 冷蔵庫を見ると空っぽだった。


 朽ち果てかけたエノキと、人参しかない。


 夏樹がご飯まだ?と催促してくる。


 …いや、お前働けよ


 せめて米くらいはだな



 「どこほっつき歩いとったんや??」


 「…あー、えっと」



 一応伝言はしたんだが


 うまく伝わってないみたいで何よりだ。


 なあ、夏樹?



 「なんすか」


 「なんすかやないねん」



 風呂も溜まってねーし、何してたんだよ今まで。


 夏樹は相変わらずだ。


 おかんもおかんで、何も変わっていないように見える。


 だけど、どこか違和感はあった。


 具体的にどこかって言われたらわからないが、なんとなく。


 というか、いつの間にテレビ変えたんだ?


 なんかおかしいなぁと思ったら、ちょっとでかくなってる。


 どこにそんな金があるんだよ。


 突っ込みたい衝動に駆られたが、ぎりぎり踏みとどまった。


 また変人扱いされたら困るし。


 家族には内緒にしておこうと思った。


 「別の世界」から来たなんて、いくら息子とは言え信じてくれないだろう。


 ドン引きされる未来が見える。


 だから何も言わない方がいい。


 …でも、アイツのことは一応聞いとこうかな?




 

 

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