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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
アナザーワールド
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第170話


 …うう


 突っ込まれれば突っ込まれるほど言い返せなくなる。


 千冬からしたら俺たちはいつものように電車に乗ってたみたいだが、全くもって想像できない。


 俺が想像できないように、逆の立場からしたら同じ感覚なんだと思うけど、実際問題起こってることだからな


 さっきも知らないやつからライン来てるし、「ハルキ」って誰だよ…


 クラスメイトやんけ!と突っ込まれるが、その言葉にどう返していいかもわからない。


 とりあえず手伝ってくれない?


 御託は抜きにしてさ?



 「嫌や」


 「そう言わんと頼む!」


 「何が嬉しくてあんたのナンパに付き合わんといけんのや」


 「俺には好きなやつが他におる!」


 「は?誰?」



 …誰って


 咄嗟に言ってしまったが、そんなことは最初から分かりきってるんだ。


 本人の前で言うわけにはいかないし、こんな形で言葉にしたくはない。


 千冬は誰なのかと凄い勢いで聞いてくる。


 さや姉も。


 どう説明しようか迷いながら、とにかく喋りまくった。



 「だ、誰でもええやろ」


 「教えぇや!」


 「同じ学校の子?」


 「プライバシーやから…」


 「あんたにプライバシーなんて存在しとん??」


 「失礼なこと言うな!」


 「同級生?」


 「…うん、まあ」


 「えー、誰まじで」


 「とにかく、アイツとはほんまにただの知り合いや」


 「嘘くさ」


 「ほんまに違う」


 「ほんなら教えてや」


 「…いや、だから」

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