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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
いや、ちがう、そうじゃない
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第15話




 「友達ってどういうことや!?ちゃんと説明せぇ!」


 「あーもう、うっさい!」



 “千冬のことを知っている”


 そのことが頭から離れず、何度も尋ねた。


 だが、はぐらかされるばかりで、会話が前に進んでいかない。


 なんで教えてくれないんだよ…!


 てか、どこに向かって歩いてる?


 気がつくと、俺の家が見えた。


 丘の上に行ける街の坂道を上り、頂上に近づいて来た頃に。



 「どこに行くつもりや?」


 「あんたん家に決まっとるやろ」

 

 「はあ!?」



 おいおい、冗談だろ…?



 「俺ん家に来てどうすん!?」


 「勝負に負けたやろ?」



 負けましたけど?


 あれを勝負というのかどうかは議論の余地があるだろうが、そんなことはいい。


 だからなんだよって話だ。


 それと「俺の家」と、どう関係が?



 「今私、家出してきとんや。せやから寝る場所を探しとる」



 …フッ


 笑える



 「なに笑っとんねん」


 「いや、冗談が下手やと思ってな」


 「冗談ちゃうわ。あんたん家の2階、部屋1個空いとるやろ」

 


 なんでそんなこと知ってんだよ。


 ってか、ハァ!?


 …なにとんでもないこと言ってんだこいつ。


 頭大丈夫か?

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