表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
アナザーワールド
168/394

第166話


 「なにが嬉しくてあんたとハグせなあかんねん」



 …えぇぇ


 千冬は俺の話、——いわゆる仮説を、まだ信じてくれてはいなかった。


 まあ、普通に考えてそうだよな。


 「別の世界」から来たなんて、ドラえもんの4次元ポケットじゃあるまいし…



 「とりあえず1回落ち着かん?」


 「あんたがな」


 「落ち着けるわけないやろ」


 「ハァ!?」


 「お前と再会できたんや。興奮せん方がおかしい」


 「興奮とか言うな気持ち悪い」


 「…別に変な意味ちゃうで?」



 …なんでそんな怒ってんだ?


 そりゃ千冬からしたら、事情もなにもわからない気がするけど



 

 ◇◇◇




 

 一旦落ち着こうってことで、リビングで色々話をした。


 さや姉も一緒に。


 説明しても中々理解してくれなかったが、聞くだけは聞いてくれた。


 俺ん家で説明したように、ありのままを伝えたんだ。


 というかそれ以外に、浮かんでくる言葉はなかった。


 「別の世界から来た」


 ただ、そのことをわかりやすく説明しようとして、奮闘した。


 かなり苦戦はしたが。



 「どう考えてもあり得んやろ」


 「嘘みたいな話やが、それしか考えられんのやって!」


 「病院連れてこか、姉ちゃん」


 「…そうやねぇ」


 「待て待て待て!早まるな!」



 雲行きが怪しくなりまくっているが、どうにかして納得させないと。


 ただ、これといって手がかりのようなものはなかった。


 憶測の域を出ていなかったし、ちゃんと説明できるものだって…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ