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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
アナザーワールド
158/394

第156話




 ……………………………………


 …………………


 …………


 …





 かれこれ1時間は経った。


 千冬は時々相槌を打ちながら、わかったのかわかってないかのような顔をして。



 「なんやねんそれ…」


 「せやから…」



 できるだけ簡単に伝えようとはした。


 喋っててわけわかんなくなりそうだったが、俺の知ってることは全部話した。


 それが適切な言葉かどうかはさておき。



 「…つまり、えっと、ドユコト!?」

 


 驚くのも無理はないだろう。


 俺でさえ、よくわかってないんだから。


 最初に伝えたのは“千冬”のことだ。


 目の前の彼女が「千冬」だということ、それがどれだけあり得ないか…って、自分に言い聞かせながら話した。


 もちろん信じてくれなかった。


 それはお互いにだ。


 俺は俺で、まだ、彼女が「千冬」だってことを信じられなかった。



 「海で溺れた!?」


 「…ああ、うん」


 「…ちょっと待って、全然意味わからんのやけど」



 なんで病院に行ったのか


 なんで「千冬」を探してるのか



 うまく伝えられないことばかりで、正直何が何だかって感じだ。


 言ってて支離滅裂だった。


 目を瞑って開けたら、——世界が変わってた。


 そんなバカなことが起こるわけない。


 でも、実際に起こってるんだ。


 こうして、…目の前で。

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