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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
ここは…?
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第129話


 「…ちょっ、なんやねん!」



 間一髪のところでギリギリ防いだ。


 けど、距離を取った俺を見るなり、ずいっと近づいてきては、壁際まで追い込んできた。


 デコピンを発射する姿勢のまま、心無しか、目をときめかせてるようにも見えて。



 「アホなこと言うとらんと、どっちに行くかって聞いとんやけど?」


 「…へ?」


 「せやから、バッティングセンターか、市民グラウンド!」



 …バッティングセンター…?


 聞き覚えがないどころか、意外すぎる発言にビビった。


 市民グラウンドって言ったって、何しに行くんだ…?


 まさかまた、“勝負”とか言われるんじゃないだろうな



 俺はあの時のことを思い出していた。


 女と出会った、学校の帰り道。


 人生で初めて喧嘩を売られた日だ。


 …まあ、喧嘩っていうか、ただの野球の勝負だったけど。



 「…人違いじゃないですか?」


 「ハァ?!」



 俺はキミのことは知らない。


 突然バッティングセンターとか言われても、なんて返答していいかもわからん。


 俺はアイツを探してるんだ。


 どこに行ったのかは知らないが。



 「おもろいやん」


 「なにが??」


 「なんかのクイズ?」


 「…いや、そんなつもりは」


 「せやったらなんやねん」


 「なんやねんと言われても…」

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