表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
ここは…?
129/394

第127話


 「何難しい顔しとんねん」



 …え、…あ



 開いた口が塞がらないまま、何を答えていいかもわからずに固まってしまった。


 そんなこと言われても、…誰?



 片耳にはイヤホン。


 ポカリスエットを片手に持ちながら、大きなボストンバックを肩からかけている。


 制服の上から羽織ったウィンドブレーカーは、袖が捲られていた。


 腕元にはデジタル式の腕時計が。


 淡いグリーンで、ワンポイントに際立っている。


 何も言えずにいると、不意にデコピンしてきた。


 「何ジロジロ見とんねん」と、叱りつけるように。



 「イタッ…!」



 痺れるおでこをさする。


 …なんで、デコピンされたんだ今


 突然の出来事にパニクった。


 何より、身に覚えがなさすぎた。


 そりゃ、じろじろ見て悪かったけど…



 「…あの、誰?」



 最初の質問に返答がないようだったから、再度尋ねた。


 俺はキミのことを知らない。


 同じように吊り革に手をかけ、隣に立っているようだけど。


 あの女はどこに行った!?


 キョロキョロ見渡してみたが、どこにもいなかった。



 「「誰」ってどういう意味?」



 …そのまんまの意味ですが??


 え、他の意味ある?


 そんな難しいこと言ってるつもりはないんだが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ