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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
ライバル
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第117話


 「それがどうかしたんか?」



 不思議に思わずにはいられなかった。


 質問の答えにもなってないし、何より、ワードが唐突すぎる。


 なんで野球をやってんのかって聞いてんのに、なんで…?



 「1995年」



 そう、その年。


 1月のことだ。


 阪神淡路大震災があったのは。



 「私の両親は、その年に亡くなったんや」




 …………は?



 ……いやいやいや、意味がわからない。




 「何を言うてるん?」



 地震で親が亡くなった?


 そんなバカな


 だってもしそうなら、話の辻褄が合わなくね?


 1995年だぞ?


 俺もお前も、まだ生まれてない。



 「正確には、母さんはもっと前に亡くなってた。けどややこしいからさ?」



 ややこしいから、…じゃねーよ。


 もっとややこしいわ。


 ってかそういうことじゃない。


 どのみちダメじゃないか。


 お前高1だろ?


 誕生日は知らないけど、俺と同い年だよな?



 「そうやけど?」



 そうやけど?


 …うーん



 「話がおかしいやろ…」


 「まあ最後まで聞けや」



 聞くけど。


 どう説明してくれるんですかね?


 ってか、どう頑張っても辻褄が合わない気がするが。



 「未来から来たって言うたよな?」


 「…お、おう」


 「私は元々この世界には生まれとらんかった。この世界の、どこにも」



 ……



 ………えーーっと

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