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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
ライバル
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第112話


 「はいはい半分ね」



 …半分?


 女はカプっと齧り付いたシュークリームの残りを差し出し、謝る素振りもない。


 お前の食いさしなんか食べるかよ。


 いらないと突っぱねると、「じゃ、全部食べるで?」と遠慮もなく言ってきた。


 …はぁ


 コイツが男だったら、迷わずぶん殴ってるところだ。


 人の楽しみをぶち壊しやがって。


 しょうがなくバケットの中の食パンお取り出し、トースターに入れた。


 バターはあとで塗る。


 最近知ったんだよ。


 先に塗るよりもあとで塗る方が楽だって。



 

 学校に着くと、大ちゃんはもう先に来てた。


 健太はまだっぽい。


 着くと同時に女はジャージに着替えた。


 俺は着替えるのがめんどくさいから制服のままストレッチを始めた。


 することと言っても素振りとかティーバッティングとかだけだし、大して困らない。


 守備練とかだと汚れるから着替えた方がいいが、朝練の内容は大体決まってる。


 10分後くらいに健太も来た。


 大ちゃんと俺は先にティーバッティングの準備を始めてた。


 健太はというと、ジャージに着替えた後、女に言われてファーストの守備練を始めていた。


 元々キャッチャーのポジションだったんだが、急遽コンバートという話になっていた。


 理由は1つだ。


 女が全力で投げる球を、思うように捕れなかったから。

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