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雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
というわけで
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第105話


 おかんにはまだ、誤解されたままだ。


 てかあの2人、仲良すぎなんだよな。


 夕食と題して謎の料理教室を開催してるし、メシはまだかと催促したらニンニクの皮むきを手伝わされるし。


 休日は夏樹も含めて3人で買い物に行ってたりもする。


 アイツのせいでベランダのハンガーが全部滑り止め機能付きのものになってしまった。


 普通に使いづらい。


 取り込むのは基本俺なんだから、俺の意見をちゃんと聞けよと言ったら、文句が多いなと一蹴されてしまった。


 家に居座ってるくせによくそんなことが言えるなと思う。


 ゴン太(猫の名前)はすっかりなついちまってるし、部屋は勝手に模様替えするし、人の上着を勝手に着るし。


 この前ホームセンターに行ったんだ。


 自転車を買えと。


 だが聞く耳を持たなかった。


 挙げ句の果てには自転車の荷台を改造しようと工具を探し出す始末。


 呆れてものも言えなかった。



 いざとなったら能力を使ってバレないようにするから大丈夫とか言ってるが、そう言う問題じゃない。


 モラルってものがあるだろ?


 それに重たいし…



 バチィンッ!


 とハリセンが鳴り響く。



 とんだ暴力女だと思う。


 知性のカケラもない。


 今度からゴリラって呼んでやろうかな。


 なんか言うとすぐに、こめかみに血管を浮かせてるから。

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