表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨上がりに僕らは駆けていく Part2  作者: 平木明日香
というわけで
101/394

第99話


 バシィィィィィッ!




 鼻で笑った俺を見るなり、女はハリセンをフルスイングしてきた。


 俺の頭を思いっきり叩いてきたんだ。


 何事かと思った。



 「イッタ!何すんねん!」


 「何すんねんやないわ!今笑ったやろ!」


 「そりゃ笑うわ!甲子園てなんやねん。現実見ぃや!」


 「何が現実や!あんたらそれでも男か!」



 入部早々、何を言ってるんだ?


 甲子園なんて夢のまた夢。


 まず、目指してすらいない。


 俺たちが目指してるのは、楽しい高校生活を送ることだ。


 それ以上でもそれ以下でもないんだよ。


 普通に考えてわかるだろ?


 甲子園を目指していい高校と、目指しちゃいけない高校があるってこと。


 俺たちはその後者だ。


 考えるまでもなくな。



 すると女は、また全力でハリセンぶつけようとしてきた。


 やめろそれ…!


 どっから持ってきたんだ!


 普通に痛いし!



 「何くだらんこと言うとんや!」


 「言っとらんし、人の話を聞け!」


 「なんやねん」


 「そもそも目指せると思うんか?人数やって揃っとらんし、まともに野球やってきたやつはおらん。「趣旨」が違うんや「趣旨」が。『同好会』。わかる?この意味」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ