表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/651

ドーパミン

「さぁ!貴様らには地獄を味あわせてやる!」

 隊長はリング一杯に叫ぶ。

「不味い逃げろっ!」

 それに真っ先に反応したのは時雨さんだった。

 時雨さんが声をかけると同時に隊長がまっすぐこちらに突進してくる。

 康生は隊長は武器が銃だけなので、近距離になってよかった。と思った。

 だからこそ康生は冷静にペンを構える。

「いけっ!」

 真っ直ぐ康生に向かって突進してきた隊長に向かって、康生は痺れ針を飛ばす。

 その針は確実に隊長の首もとに刺さる。

 しかし、

「えっ!?」

 隊長の動きは止まることは無かった。

 どういうわけか、隊長に刺さった痺れ針は全く効果を示さなかったようだ。

『恐らく、ドーパミンが大量に出てしまって感覚がなくなっているのでしょう』

 そんな隊長をAIは冷静に分析する。

 そうしている間にも隊長は真っ直ぐ康生に向かってつっこむ。

「くそっ!」

 だがそれでも康生は逃げることはせず、真っ直ぐ隊長に向き直る。

 きっとこのチャンスを逃したら隊長に近づくチャンスはない。そう思ったのだろう。

「ダメだ!康生!」

 しかしそれを時雨さんが必死に止める。

 あまりにも必死な時雨さんの姿を見て康生は少しだけ思いとどまる。

 だが、もうすでに目の前に隊長が迫ってきており、もう逃げることは出来なかった。

「覚悟っ!」

 康生に向かって走りながら隊長は銃を真っ直ぐ康生に向ける。

 至近距離ということもあり、わざわざ狙いをつける必要はないのか、隊長は銃を向けるや否やすぐに引き金を引く。

「くそっ!」

 だが幸いにも銃が近くという事で、目視で弾道を予測する事が出来るので、康生はすぐに銃の弾道から避ける。

 しかしそれが罠だった。

「がはっ!!」

 康生が銃を避けると同時に、飛び込むように隊長が康生の腹に拳を入れる。

「う、ぐっ……!」

 そしてそのまま康生は地面に倒され、隊長に馬乗りされる。

「これで貴様は終わりだ」

 隊長はそういうとゆっくり銃口を康生の喉元に向ける。

「くっ、そ……」

 体を押さえつけられているので康生は身動き一つとれない。

 しかも隊長は覚醒状態に入っているようで、多少の痛みでは痛みと感じることすらないらしい。

 だからいくら康生が足掻こうとも、隊長を退けることは出来なかった。

「さぁ、死ねっ!」

 そうしている間に、隊長はゆっくりと引き金に手をかける。

「やめてー!」

 それを見て、エルは大きな声で叫んだのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ