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オレンジ色

「よし!魔法の効果がきれるまでにやるぞ!」

 隊長の動きが分かれば攻撃する事はたやすい。

 なにより時雨さんの武装機械があるから少しは隊長の速さについていけるはずだ。

 だがそれも隊長に使った魔法の効果がきれるまで。

 もし魔法の効果がきれてしまった場合は、今の速度のまま俺たちはやられてしまう。

 だからそうなる前にけりをつけなければならない。

「じゃあ行くぞ!」

 そう言ってまずは時雨さんが飛び出す。

 隊長から姿は見えないという事で、時雨さんはオレンジ色の物体を追いかけ長刀で攻撃をしかける。

 それと同時に康生もすぐに移動し、いつでもペンの針を飛ばせるよう準備する。

「いけっ!」

 時雨さんが長刀を振り上げる。

 その前では隊長らしきオレンジ色の物体が迫ってきてきた。

 ちょうど隊長がその場所にくるタイミングにあわせて時雨さんは長刀を振りかぶる。


 キンッ!


 その時、確かに金属がぶつかる音が響いた。それは時雨さんの長刀と隊長の鎧がぶつかった音というのは用意に想像できた。

 そしてそのタイミングで確実に隊長は動きを止める。

 康生はその隙を狙って痺れ針を撃ち込む。

 作戦は完璧。誰もがそう思っていた。

 しかし、

「甘いっ!」

 隊長は声をあげる。

 すると時雨さんが長刀を鎧に食い込ませているにも関わらず隊長はその場から移動をしようとする。

 だが当然、鎧に長刀が食い込んでいるので時雨さんが重りになり思うように動けない。

 しかし隊長はそんな事など気にせずに移動を始める。

「ぐっ!」

 するとあろうことか、長刀を食い込ませてるにも関わらず時雨さんが思いっきり引っ張られる。

「くそっ!」

 それを見て焦った康生はすぐにペンを押し、針を飛ばす。

「えいっ!」

 針はそのまま隊長に吸い込まれるように飛んだ。しかし一歩遅く、隊長はその場から姿を消していた。

 それでも、時雨さんの攻撃は無駄にはなっておらず、隊長の鎧を大きく削り、隊長の鎧はもう武装機械としての役割を果たすことは出来なくなっていた。

「くそっ!忌々しい異世界人が!すぐに駆除してやる!」

 リングに響くような隊長の声。

 みると隊長はまっすぐこちらを見ていた。

 それが意味することはというと、エルがかけた魔法の効果がきれてしまったという事だ。

「さぁ!貴様らには地獄を味あわせてやる!」

 本気で怒った隊長が、リング一杯に叫んだ。

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