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気合い

「おらおらおらぁっ!」

 炎や雷、刃のような強風が辺り一体に降り注ぎ続ける。

 両者魔法を駆使して激戦を繰り広げていた。

「おいっ、康生っ!きぃつけろよっ!」

 縦横無尽に魔法が飛び回る中、康生のすぐさまを火の玉が飛んでいく。

「分かってるよっ!」

 康生はすぐに回避し、すぐに攻撃を放つ。

「いいのかっ?そんなに魔法を使って」

 するとザグは康生が魔法を使って反撃しているのを見て心配するように言ってくる。

「いいも悪いも、この数相手に出し惜しみしている場合じゃないだろっ」

「そうだが、お前は力を温存しておかないといけないんじゃないのかっ?」

「大丈夫っ、このぐらい全然へっちゃらだよっ」

 ザクが心配する中、いつの間にか康生もザグ達の隣に立って戦っていた。

 それに対してザグは心配するように話しかけているが、康生は全く気にしていない様子で戦い続ける。

『康生っ!くれぐれも無理はだめだからねっ!ただでさえ連戦で体が大変なんだからっ』

 するとそんな康生を見て、エルが無線で話しかけてくる。

「大丈夫だよエルっ、それにこの戦いは絶対に負けられないからっ。だから俺の手でなんとしても終わらせるよ」

 だがエルも心配もそのまま受け流して康生はひたすらに進む。

『うぅ〜ん……。ザグ、お願いだけど康生のことちゃんと見ててくれない?』

「あぁ、分かってるよっ。心配すんなっ、お前の大事な男だ。俺がしっかりみといてやるよっ!」

『ちょっ!べ、別にそんなんじゃっ……!?』

 ザグの冷やかしにエルは焦ったように声をあげる。

『皆さん遊んでいる暇はありませんからねっ!』

 しかしその会話を聞いていたい奈々枝がすぐに間に入ってくる。

『今はまだ敵の半分ぐらいしか倒してないのでくれぐれも油断はしないでくださいね!』

 そして同時に現在の戦況を報告する。

『あと英雄様は特に魔法は使わないでください。例の力を使うために出来るだけ魔力は残しておいてくださいねっ!』

「わ、分かったよ……」

 さらに奈々枝にまで忠告されてしまい、康生は少しだけ調子を狂わせながらも返事を返す。

 しかし今の時でまだ敵の半分しか倒せていないということを聞いた以上、康生は力を加減を弱めることは出来なかった。

 今こうしている時にもリリスが異世界で頑張っているのだ。

 もしここで負けてしまい、人間が異世界へと侵攻してしまった場合はもうすべてが無駄になってしまう。

 だからこそ、康生は出来る限り頑張るしかないのだ。

 それが康生の使命であり、役目であるから。


「はぁっ!」


 そうして康生はより一層気合いを入れるのだった。

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