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到着

 リリスの発言を受け、各国の王達は各々の意見を言い始める。

 しかし一番最初の発言の影響か、それは真っ向から否定するものではなく建設的なものだった。

 あちこちから批判が来ると覚悟していたリリスだったが、その会議の様子を見て心なしか安心したような表情をしていた。

 だがそう安心している暇もなく、リリスに向かって次から次へと質疑が飛んでくる。

 リリスが中心となった議題だからそれは仕方ない。

 リリスは精一杯、他国の王達からの質疑に答える。




「俺だ。今異世界についた」

 異世界へと到着した上代琉生はすぐに連絡をとった。

『あっ!上代琉生さんですねっ。話は聞いてますよ。すぐに案内を向かわせますね』

 無線の向こうからは元気なメルンの声が聞こえる。

「いや別に構わない。私が二人を連れて行こう」

 しかし無線にリナさんが割り込む。

 わざわざ案内をよこさなくても、自分が連れて行くとリナさんはすぐに言った。

『あっ、リナさんじゃないですか。久しぶりですねっ。じゃあそっちは大丈夫そうですね。それじゃあ待ってますね』

 リナさんがいるということで、メルンは場所の詳細だけ話す。


「それでリリスお嬢様は今どうなっている?」

 一通り説明が終わると、リナさんは気になっていたことをメルンに聞く。

『そうですね。今、丁度会議にでている最中です。おそらくそちらでも中央にいけば中継映像が見えると思いますよ』

 メルンの言う通り、確かに先ほどから上代琉生達の近くでなにやら大きな話し声が響いている様子だった。

 恐らくそれが映像なのだろう。

『ちなみに今のところは予想以上に順調なのでそこまで心配はいらないと思います』

 しかしリナさんが心配しているよりも順調だとメルンから聞いて、少しだけ安心しているようだった。

「じゃあ俺達はすぐにそっちに向かう。それまでに何かあったらすぐさま教えてください」

『了解しましたっ!』

 それで通信が終了し、上代琉生達はすぐに足を進める。

「どうする?少しでも映像を見ておくか?」

 先ほどからリリスのことを一番に心配していたリナさんを見て、時雨さんが気を遣うように尋ねる。

「いや、大丈夫だ。リリスお嬢様が無事なら私はそれでいい」

 しかしリナさんは足を止めることなく先を急ぐ。

 それが今、一番リリスのためになることが分かっているからこその行動だった。

「それじゃあ先を急ぎましょうか」

 ということで上代琉生達は異世界へと到着し、リリスの為に先を急ぐのだった。

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