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場所

「いいか、指示を出したらすぐに移動するぞ」

「はっ!」

 リナさんの指示の元、兵士達が門のすぐ近くまで移動する。

「こちらも準備をしておけ。ここが我々の頑張りどころだ!」

「はっ!」

 さらに門の前では時雨さんの指示の元、兵士達が声をあげる。

 門の前にはまだ少数の敵がいるが、今のところは問題は何もないようだ。

 だからこそ、時雨さんとリナさんはそれぞれ康生の苦労を考える。

『それじゃあ皆さん準備はいいですね』

 と、そんなところに上代琉生の無線が入る。

 上代琉生はというとまた別の場所で隊員達を集めて待機していた。

『準備は大丈夫だ』

 そんな上代琉生の無線に康生はすぐに返事を返す。

 あれだけの数を相手にしながらも無線に答える余裕がある康生ははっきり言って頼もしい限りだ。

『くれぐれも無理だけはだめだからね』

 しかしいくら康生でも頼りすぎるのはだめだ。

 だからこそエルは今も、そしてこれからも康生のことを心配するのだろう。

『分かってるよ。無理だと思ったらすぐに戻る』

 そして康生も一度エルに本気で怒られてしまったからか、しっかりとエルの言葉を心に受け止めているようだ。

『それじゃあ作戦を開始するっ!』

 一段落ついた時、上代琉生かタイミングを見計らって合図を出す。

「よし!出撃だっ!」

 その合図とともにまずリナさん達率いる部隊が敵に門を出て敵に向かって突撃していく。

「我々も行くぞっ!」

 そして時雨さん達は今まで通り門の近くでそれぞれの敵に対応する。

『それじゃあ皆さん少しの間よろしくお願いしますっ!』

 康生はそれだけ言うと空高くに飛び上がる。

 康生が今まで戦っていた敵達はそんな康生を見ながら、遠距離攻撃ができる者はそのまま攻撃を、でなければ門へと向かって歩いていた。

 作戦ではこのまま康生が装置を破壊する予定だ。

 そしてその間、リナさん達が敵をくい止める。

 だからこそ康生はすぐに任務を達成しないといけない。

『座標はさっき送った通りだ』

『了解』

 上代琉生の言葉を聞いた直後、康生はその場所へと向かって速度をあげる。

「ここか」

 そして一瞬でその場へと移動した康生はすぐに地上に降りて拳を構える。

「それじゃあ行くぞ!『解放』っ!」

 かけ声とともに康生は力を解放する。

 その瞬間、すさまじい爆発音とともに辺り一帯を砂嵐がおそう。

「いけたかっ?」

 そんな砂嵐の中心で宙に浮いている康生はすぐに地面を確認する。

『どうやら無事破壊は成功したようです』

 そんな康生に答えるようにAIが妨害電波がなくなった旨を知らせる。

「よし。じゃあ俺はすぐに戻るぞ」

 破壊が確認されたことで康生はすぐに持ち場へと戻る。

「くっ!やはり数が多いっ!」

「負けるなっ!」

 その間、一瞬の内に敵の数が増えた時雨さんとリナさんは、それぞれ士気を高めつつ敵に応戦する。

「皆さんありがとうございましたっ!」

 そんな中、康生がすぐに戻ってくる。

 そしてまたある場所では、

「よしっ!皆の者!引き続き捜索を始める!敵は透明になっている!必ず見つけろよっ!」

「はっ!」

 上代琉生の指示の元、隊員達がそれぞれの場所へと散っていったのだった。

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