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装備

「……ん?」

 上代琉生の元に一つの連絡が入る。

「どうした?」

 出発を見送ろうとしていたリナさんは、上代琉生の声に反応する。

「部隊の1人から連絡がきた」

「なに?」

 どういうことか連絡が来ていなかった部隊の1人から連絡がきたという。

 不審に思いつつも上代琉生は隊員の1人に電話をかけて連絡をする。

 メールだけでは確実に本人だと分からないと判断したのだろう、実際に電話をして本人確認をするようだ。

『どうしました隊長?』

 だが声を聞く限りだとどうやら相手は隊員の1人だったようだ。

 その事実がさらに上村琉生を困惑させる。

「……」

 上代琉生は珍しく狼狽したようにしばらく無言になる。

 それとも不可解な事実を頭の中でが頑張って整理しているようだ。

「……いままでどこにいた?」

『はっ!指示された通り敵本陣を捜索しておりました!』

「……そうか。一応聞くが奈々恵についての情報はあるか?」

 一応、という事で上代琉生は奈々恵の情報を尋ねる。

『副隊長ですか?いえ何もないですが、何かあったんですか?』

 やはり情報は当然のようになかった。

 しかしそれ以上に不可解な言葉に耳を疑う。

「俺からの指示はいってなかったのか?」

『指示……ですか?いえ、こちらではそのような指示は……』

「……」

 謎が謎を呼ぶ状況に上代琉生はただ困惑するだけだった。

 隣で話を聞いていたリナさんも同じく謎の状況についていけていない状況だった。

『それと一つ報告……といいますか、どうやら電波の状況が悪いようで、隊長の声が少し聞きづらくなってます』

「聞きづらい?」

 上代琉生は当然作戦を決行する前にそれぞれの機材を確認させたはずだ。

 それなのに機械が故障しているのは少し不自然だ。

「……もしや」

「あぁ」

 どうやらその隊員の一言に上代琉生とリナさんは何かに気づいたようだ。

「AIっ!」

 上代琉生はすぐにAIに声をかける。

『調べた限りだと周囲に妨害電波が発生しています』

「やっぱり……」

 そこで上代琉生は全てを察したようだ。

 そしてそこにさらに情報が入ってくる。

『琉生っ!』

 突然上代琉生に連絡が入る。

 相手は康生だった。

『敵兵は透明になる魔導具を装備しているから気を付けろっ!』

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