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活動

『ご主人様。皆さんが心配なされているようですが、本当に何も言わなくて大丈夫なんですか?』

 工房の中。机の上に無造作に置かれたスマホからAIが話しかけてきた。

「大丈夫だから絶対に他の奴に言うのはやめろよ」

 康生はすぐに答える。

 わざわざスマホの場所まで行かないところをみるからに、どうやら相当忙しいようだった。

「それよりも分析結果は出たのか?」

 しかし康生は何かを思い出したかのように作業を中断する。

『あと一時間ほどで完成します』

「そうか」

 返答を受けた康生は再び作業に没頭する。

(分析が終わればすぐにでも外に出て実践訓練だ。だからそれまでになんとしてもこれを作らないと)

 と康生は俄然やる気に満ちた様子で作業を続けていた。

(それにしても……)

 ふと何かを思い出すかのように康生は作業の手を止める。

(父さん達は一体どうしてこんな技術を……)

 目の前にある物を康生は改めてみる。

 それは康生がいつも着ている装備とどこか似たようなものを感じさせるものだった。

(まぁ、そんなことは今考えてもしょうがないか)

 だがすぐに考えるのを諦め、康生は再び作業に戻るのだった。


『分析終了しました』

 それからぴったり一時間たった頃、何やら分析を終了したAIが声をかける。

「こっちもちょうど完成したところだ」

 AIの報告を受け康生はすぐに作った物を持って立ち上がる。

「よし、じゃあそのデータを元に今から地上で特訓するぞ。周辺でちょうどいい場所はすでにピックアップしてるな?」

『はい。上代さんの部隊の情報もありますので、絶対に誰も通らないような場所がいくつかあります』

 そういうとAIは画面上に近くの地図を表示させる。

 その地図にはいつかのマークがされており、そのマークの場所がどうやらピックアップした場所というわけだ。

「よし、じゃあすぐに出るぞ」

『かしこまりました』

 そうして康生は新たな道具とスマホを手にして地上へと向かうのだった。




「俺も協力することにしたからよろしくなっ」

 地下都市から遠く離れた場所にある異世界。

 そのとある場所にザグはいた。

「話には聞いていたが、まさか本当に協力してくれるなんてな」

 そんなザグを見て、リリスが少しだけ驚くように言う。

「じゃが仲間は大歓迎じゃ。これからよろしくな」

「おぉ」

 そうしてザグとリリスは握手を交わすのだった。

 あれから国を出たザグは一直線でリリス達の住処へと移動した。

 そうしてザグはリリス達と共に、異世界で活動することになったようだ。

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