趣味の合う二人
今回はオタクどうしの話です。
なので少し補足説明です。
RPGはロールプレイングゲームの略でドラクエやFFなどがあてはまります。
FPSはファーストパーソンシューティングの略で所謂銃ゲーです。
BFやレインボーシックスシージなどがあてはまります。
趣味。
それは自分の人生を謳歌していく中で重要なファクターと呼んでもいい、大事なもの。
趣味を持てない人間は人生に彩りが無くなる。
そして、同じ趣味を持つもの同士が意気投合し、仲良くなり、友達になれる。それが趣味だ。
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趣味が違う。あいつに対してまず始めにもった感情がそれだ。
同じクラスで、隣の席どうしで、どうみてもオタクっぽかったあいつ。
絶対に仲良くなれると確信して話しかけた。
当時オタクだった俺にとって、女子に話しかけるのは非常にハードルが高かったはずだが、何故だろうか。あいつとは絶対に仲良くなれる。そんな謎の自信があった。
案の定、あいつはオタクで、アニメやゲームが好きな俺の同類だと思った。
しかし、趣味が違った。
確かにアニメやゲーム好きのオタクだったが、好みが、趣味が合わなかったのだ。
アニメやゲームをひとくくりにすれば確かに同じなのだが、オタクにとって、キャラやアニメ、ゲームのジャンルが違うのは趣味が違うと言っても過言では無いのだ。(当時の俺は少なくてもそう思っていた)
男子と女子の好き嫌いというものもあるが、根本的に趣味が違った。
RPG好きで、FPS嫌いだった俺と、FPS好きで、RPGが大嫌いだったあいつ。
日常系のアニメ好きな俺と戦闘や、戦略などの非日常系のアニメ好きだったあいつ。
とにかく趣味が合わなかったのだ。
当時はよくそのことについて揉めたりしていた。
あーでもないこーでもないと論争をいつでも繰り広げていた。
いつしかそれは俺の楽しみとなり、今日はどんな内容で論争して負かしてやろうかと模索していたりもしていた。
そして、それは大人になった今でも続いている。
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