めんどくさい二人
初投稿!
1
俺とあいつは幼なじみ
小中高と同じ学校でなんだかんだの腐れ縁
今日も今日とて一緒に下校
くだらない世間話や学校で起こった出来事など、どうでもいいことを話しながら帰る
「好きな人出来た?」
「んー…出来んなぁ」
俺がごまかす
「そういうお前は?」
「出来ると思う?」
あいつが答える
「いつか好きな人出来るんかねぇ…」
あいつが言った
「いつかは出来るだろ」
俺も言った
今日も気持ちをごまかして、
並べる並べる嘘陳列
2
私とあいつは幼なじみ
小中高と同じ学校でなんだかんだの腐れ縁
今日も今日とて一緒に下校
くだらない世間話や学校で起こった出来事など、楽しい時間を過ごしながら帰る
「好きな人出来た?」
「んー…出来んなぁ」
あいつがごまかす
「そういうお前は?」
「出来ると思う?」
私もごまかす
「いつか好きな人出来るんかねぇ…」
私が言った
「いつかは出来るだろ」
あいつも言った
私の気持ちも知らないで、
煮え切らないねその態度
3
俺はあいつが好き
もうずっと前から好きだった
いつかは伝えてみせると思い、高校生になってしまった
俺は優柔不断でびびりだからずっと伝えることが出来ない
あいつが俺のことを好きかどうかは分からない
でもこの気持ちを伝えたい
いつかは言ってみせる
「好き」というたった二言
まだまだ勇気は湧かないが
私はあいつが好き
もうずっと前から好きだった
向こうも好きなのは分かってるが、あいつが言ってくれるのをずっと待つ
あいつが優柔不断なのは分かってるし、自分から言った方が早いのも分かるけど、しない
あいつは私があいつのことを好きだということは知らない
それを知っているからと自分から言うのはズルだし、やっぱりこういうものは向こうから伝えて欲しいから
だから私は、ニヤニヤしながら待ち続ける
いつか言ってくれるその日まで
最後までお読みくださりありがとうございました!