表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強欲のスキルコレクター  作者: 現猫
第四部:強欲若人は幸せを語る
596/596

第一章:四天王の華麗なる艱難-29

 


 翌朝、わたし達は手分けしてモーカミルの街で聞き込みを開始した。


 聞く内容は二つ。男爵家の件の詳細と、他に魔物が関係してそうな事件はなかったかどうか。


 メインは二つ目の他の魔物関連──つまりはわたし達の本来の任務だと思われる魔物の調査の方なんだけど……。


「ぜんっっっぜん無いッスっ!!」


「ぼ、ボクも同じ。みんな男爵家の話ばかりで他は全く……」


「こっちもダメだったなぁ」


 結果としては全滅。


 ちょっとした害獣被害や噂程度の信憑性の低い魔物目撃談はチラホラあったけど、それをわたし達の任務と結び付けるには、いくらなんでも強引が過ぎる。それが聞き込みの結果になった。


 そんな寂しい報告会を、わたし達はテラス席が併設された食事処で開いている。


「もしかしたら何らかの事は起こってたりするのかもしれないけど、みんなそれどころじゃないんだろうなぁ」


 とはいえ、わたし達が相手をする魔物は特殊個体である事は確定してる。


 ならその脅威度は自ずと高くなるはずだから、潜在的ながらも男爵家の件と被る事になるかもしれない。


 そうなったら最悪だ。一つなら鎮圧も可能だろうけど、二つ同時となるといくら大都市でも崩壊しかねない。


 まだ男爵家が完全に任務と無関係かは断定出来ないけど、仮に無関係で他に本件があるんだとしたらわたし達はそっちを優先する必要がある。


 男爵家の件には関わる事は難しい……。


 ……ん? まさか──


「まさかボス、これを踏まえた上でわたし達に任務を?」


 思わず呟いて出たその一言。それをハント君とミレー君は聞き逃さず反応し、わたしに何やら期待感の籠った目線を向けてくる。


「踏まえた上……って、それはどういう?」


「ああうん、ちょっと思い付いちゃっただけなんだけど……」


「は、はい」


「……ボスの事だから、特殊個体といっても普通の討伐任務を下すっていうのは、多分無いんじゃないかな」


 特殊個体魔物は、その存在自体が天災級に匹敵する脅威になる。


 例えばわたしが知る中だと約二十年前に出没したっていうサンショウウオの特殊個体魔物による被害。


 元々の棲家だった湿地帯の殆どを猛毒の沼にし、その生態系を破壊してしまった。


 それだけでなく近隣の村々にまで進出しその村人達を(ことごと)く毒殺……。


 討伐隊が派遣され討ち倒されるまでに百人規模の人間が命を散らしたという。


 だから特殊個体魔物はその存在が確認されたらば即刻、相応しい戦力を動員して討伐に掛かるのが常識だ。


 ……だけど、きっとボスはそれだけじゃ満足しない。


 勿論、何の障害も変哲も無く任務を完遂したら相応の評価はしてくれるだろうし、約束通り帝国への留学にも連れて行ってくれる。


 だけどきっとそれは、あの人にとって八割の成果だ。


 わたし達に提示している十割の評価点とはまた違う、あの人があの人の中だけで決めている〝自己満足〟を含んだ評価点じゃない。


 多分ボスはそれをわたし達には決して明かさないだろうし、達成しなかったからってわたしに失望なんかしない……。


 でもそれを達成出来た暁には、ボスは一切の曇りなき賞賛でわたし達を讃えてくれる。


 わたし達に言外に求めているのは、その先の成果なんだ。


「先の成果……それがつまり、今回のオレ達の混乱の元になってる男爵家の話って事ですか?」


「うん。昨日ハント君も言ってたけど、ボスが男爵家の事件を事前に知らないワケが無い。わたし達の任務と被ったとかは偶然かもしれないけど、ボスならきっと、その事件を利用してわたし達を試すような任務にすると思う」


「あぁー……。ボスなら有り得ますねぇ……」


 この仮説が正しいなら、少なくとも男爵家の事件に少なからずは首を突っ込む必要があるかもしれない。


 本来の任務を(ないがし)ろには出来ないから直接的な介入が必要なのか、それとも間接的な関与になるのかはまだ分からないけど、方向性は見えた気がする。


 うん、ひとまずは──


「引き続き本来の任務に関する情報収集と並行してアンデッド対策を進めよう。どうしても集まらない時は男爵家の事件に手を出して、そこから本任務との繋がりを逆算して浮き彫りにする……。質問はある?」


「はいっ! もしも男爵家の事件に関わっても本任務が見えなかったらどうします?」


「うーん……。辛いとこだけどまた振り出しかな。また一から情報収集。あと可能性は低いけど、もしかしたら男爵家の事件が本当にわたし達の任務かもしれないし、結局のところ一切無視するって選択肢は無いかな」


「は、はいっ! あの……もし男爵家の件の最中に本任務が発覚、発生した場合の優先順位は……」


「勿論、本任務。だけどこれも状況次第かなぁ。無視出来るようならしないとだけど、本任務遂行の妨げになるなら──」


「「──っ!!」」


「──ちゃんと、踏み潰さなくちゃね」















 ──オレの上司──ロセッティ・ゲイブリエル・ドロマウスは王都の職業斡旋ギルドを仕切るドロマウス侯爵家のご令嬢だ。


 口数少なく大人しい……側から見れば地味で目立たない弱気で素朴な人に映るだろう。


 実際普段はそんな感じだ。一度でも人混みに紛れてしまったら見つけ出すのが困難になるくらいには、そこそこ影の薄い極々普通の一般陰キャ女子。


 ヘリアーテさんのような苛烈さも。


 グラッドさんのような剽軽(ひょうきん)さも。


 ディズレーさんのような意外性も無い、本当に普通の女の子。


 …………だけど、それは彼女の表層的な面に過ぎない。


 勿論それだってロセッティさんの培ってきた生来の人間性なんだろうし、最近まで本人ですらそれが自分の全てだと思ってたと思う。


 でもボスとの出会いが彼女を変えた。いや、彼女の中にあったものを、彼によって引き摺り出されたんだ。


 ロセッティさんの真の中身──真骨頂は、その内に激しく渦巻いてる……〝激情〟。


 中に抑え込んでいるけど、あの人は人一倍感情的……それこそ燃えるような、じっとりとした激情を抱えてる。


 それも決して正の感情じゃない。こう……陰気とした湿度の高い負の感情。


 噴き出すきっかけは仲間だったり大切な何かだったりするけど、湧き出るのはジリジリと身を蝕むような──毒のような重く沁みる感情だ。


 そしていつもはそれを隠してるけど、度々その蓋が緩んで顔を覗かせる事がある。




『──ちゃんと、踏み潰さなくちゃね』



 少し強い言葉遣い。


 そこに滲むのはボスから賜った大事な任務を遂行するにあたる、邪魔者に対する敵意と嫌悪。


 まだ推測の話……可能性の一つに過ぎない話だ。それに対して既にここまでの激情が漏れ出てる。


 これは……危険だ。この人が本気で問題の排除に掛かったら被害は甚大になってしまう。


 それは……それだけはオレが──オレとミレーが抑えて止めなきゃならないっ!


「……前から思ってたけど」


「ん?」


「なんでハント、そんなにロセッティさんの事理解(わか)ってるの?」


 ──あの後、オレ達とロセッティさんは二手に分かれた。


 ロセッティさんはアンデッド対策の道具集めと男爵家の更に細かい情報収集。


 んでオレ達は本任務に関係ありそうな情報を重要度を無視して片っ端から集めてる感じ。


 ただやっぱり成果は芳しくなく、寧ろ無いに等しい。


 虚しくもどかしい状況が続いてる……その中で親友のミレーからそんな疑問が飛んできた。


「ボス達みたいにきっかけに立ち会ったわけでも、ましてや付き合いが濃いわけでもないのに詳しいよな。なんで?」


「そ、れはぁ〜〜……」


「……まさか、使()()()の? 自分の上司に?」


 ──ミレーは付き合いも長いし親友だ。


 それこそお互いに隠し事なんて何一つ無いくらいには打ち明けている仲。


 だから当然、オレの秘密も知ってる。


「……別に使いたくて使ったんじゃないんだ。知りたいってなんとなく考えてたら無意識に、ね」


 ──オレの家……チープサイド家は、代々〝悪魔の祭壇〟を監視する役割を担っている家柄だ。


 悪魔の名を〝惧神(ぐしん)〟。


 悪魔とは呼ばれてるけど、実際には欲神の分神たる〝不安〟を司る神様で、不安感を煽って自身を頼らせ、依存させて祭壇の封印から脱出しようと目論んでる悪い神様。


 チープサイド家の人間はそんな惧神の封印から漏れ出る僅かな力を一身に受け、外界の人間からその存在を隔絶させ秘匿しながら封印が解けぬよう監視する……。それがオレの家系だ。


 そして今代はこのオレが次期当主……。惧神の力の受け皿の第一候補で、現在もその〝慣らし〟として力の一部をこの身に宿してる。


 それが、ミレーの言ってる使った云々の話の主軸になってるヤツだ。


「ボス達の指導が功を奏してやっと最近コントロール出来るようになったのに意味無いじゃんよ」


「それは、まあ、そうなんだけどよう……」


 ミレーの言う通り、オレはつい最近までこの力をコントロール出来なかった。


 惧神による不安感の力の具現──エクストラスキル《危惧》。


 他者や物体の〝不安の可能性〟を知覚する事が出来る権能を有するスキルで、対象物の経験して来た過去の情報から自分を害する可能性を算出し、知ることを可能としている。


 オレはこれを以前までは無意識的に、無差別に周囲に振り撒いてしまっていた。


 他者から流れ込んで来る、他者や物からの〝害意〟……。


 それが自分に振るわれる可能性が例え極小さなものだったとしても、一度知ってしまったからには知らなかった頃には戻れない。


 知ってしまったら最後、どれだけその人の事を知ろうとも頭の片隅にカビのようにこびり付き、水を差す。


 気分が冷めて、気持ちが軋んで、気丈に振る舞えない……。ずっと、ずっとだ。


 その結果オレは半ば人間不信に陥り、一時は人間を近くにも寄らせなかったし、怪しい場所や物がある場所にも近付けなかった。


 それこそミレーくらいだ。俺に対する害意が殆ど無く、あっても子供のバカバカしいイタズラ程度のものしか持ってなかったヤツなんて。


 そしてミレーの力も少しずつ借りて、少しずつ、少しずつ、周囲の害意に慣れた頃──




『お願いがあるんだけど、わたしの部下に、なってくれないかな?』




 オレ達は、揃ってロセッティさんの部下になった。


 ──最初に会った時に《危惧》で見てしまった彼女の害意は、見た事が無いくらいに濃淡の激しいものだった。


 普段オレを含めた周りの人間に対して全くと言っていいくらいに害意を持たないのに、一度〝敵〟と認識した対象には殺意すら滲ませた強烈な害意を放つ……。まさに激情だ。


 ボスみたいに考えるだけ無駄なくらいに強大なものとは違う。


 怨敵決殺……それを体現するような緩急の激しい害意に……オレは珍しく興味を持ってしまったんだ。


「それでもっと覗いたって? ダメじゃん私欲じゃん煩悩まみれじゃん」


「う、ウルセェな分かってるよっ!!」


「んー。でもまあ……」


「え?」


「散々悩まされてたスキルを私欲で使おうだなんて発想、今なら出来るんだなって。前なら考えられなかったから」


「……だな」


 彼女やボスから〝スキルの権能のオンオフ切り替え〟る術を学んでからは、その悩みが解消された。


 口で言うほど簡単じゃない。


 自身の中にある目には見えないスキルを正確に知覚して、それに流れる魔力の流れを完全に把握、魔力操作を精密に行い、一時的に流れを遮断する……。


 しかもそれを常時行うってなると、結構シンドイ。


 一個のスキルでコレなんだ。推定何百ってスキルを持ってるボスが同じ事を何十倍の量で息をするようにやってるのを考えると、最早意味が分からない。


 どんな脳みそしてればそんな曲芸が可能なんだと頭が痛くなる。


 ……でも、オレには一個で十分だ。


 それで長年の悩みから解放されたんだからな。


「……ねぇハント」


「んん?」


「そんなに気軽に使えるならさ」


「き、気軽ってオマエ……」


「《危惧(それ)》、本任務の情報集めに使えるんじゃない?」


「……え?」





 ______

 ____

 __


 ハッタード領──ティリーザラ王国の豊かな土壌に恵まれた農村地の一画を担うハッタード家が治める領地であり、王国原産の特産茶葉「トゥインクルスター」の栽培で有名。


 トゥインクルスターは国内に留まらず国外でも流しれた高級茶葉で、洗練された優しい酸味と深く豊かな風味が鼻を抜け一瞬で虜にさせられる。


 値が値なだけに気軽に常飲など出来はしないが、以前マルガレンに淹れさせた時はこれを定番に乗り換えるか迷ったくらいだ。


 ……まあ、ロリーナに「本気で言ってます?」という無言の圧を向けられ断念したのだが──


「お前の親の口利きなら優遇してくれないものかね?」


「はっはー。そんな融通の効くようなら俺の芸術活動に反対なんかしねぇよ……」


 空笑い混じりのマルガレンの声音には、酷い諦観が滲んでいる。


 私達はアールヴでの昆虫採集──もとい環境調査を終え少々の休息を経てからハッタード領の本領邸がある町「ジダンリー」にまで足を運んだ。


 今はそんな本領邸に向かいゆっくりと民家の並ぶ道を歩いて向かっている。


「……そうも強固なのか? お前の芸術活動への反対は」


 ──(けだ)し、この広大な茶畑と高級茶葉の将来を思えば跡を継がせたくなるのは当然だ。


 寧ろこんな恵まれた環境と安心安定が半ば約束された将来を棒に振る方がおかしいというのも、無論理解出来る。


 だがそれにしても、だ。


「別に反対された時点では芸術家になりたいと明言したわけではないんだろう? 本腰を入れると言ったのならまだしも、領地経営の傍らに細やかに愉しむ程度なら許容して(しか)るべきなんじゃないか?」


 領地経営が容易などと言うつもりは毛頭ない。


 ただどんな人間にも現実を忘れ、一時脳と精神を休ませ癒すような暇は必要だ。


 ティリーザラ最大の港湾都市であるカーネリアを運営し、冒険者・魔物討伐の二大ギルドを管理する父上ですら趣味の釣りの時間を強引に捻出している。


 それこそエメラルダス候──ゴーシェさんに「人間業じゃない、イカれてる」と真顔で言われる程度には忙殺される私も当然、趣味の時間を設け堪能しなければ我慢ならない。


 ならばハッタード家とてそれなりに必要なはずなんだがな。


「……狂ってんだよ」


「なに?」


「こう言や分かるか? 仕事が趣味なんだよ両親は」


「……あぁ〜……」


 普段出さないような声が思わず口から漏れた。


 そういう人種が居るのは知っている。


 仕事なんぞしなくていいに越した事は無いと思う私には到底理解出来ない思考だが、仕事そのものを趣味と同義とし、労働しながら癒されるという奇特な性質を持つ者達……。


 ある種羨ましいと感じる部分もあるが、それと同時に「そうはなりたくないな」と強く思う事もある、そういった特異な人種。


 まさかそれがマルガレンの両親だとはな。


「だからなのか知らねぇけど、所謂(いわゆる)〝趣味〟ってヤツがマジで理解出来ないらしい。「仕事楽しいのに必要あるか?」「そんなものに時間を割く意味が分からない」って真顔言われんだよ」


「……成る程な」


「いや……まぁ正直両親の言ってる事も分かるっちゃ分かるよ? それを楽しいって感じんのも子供ん頃ながらに良いなぁって思いはした」


「ああ」


「だけどオレは、もう人生捧げたいって当たり前に考えちまう道を見つけちまった。それを叶えられそうな場所もな。だからそっちには行かねぇ」


「……やはり丁度良いな」


「え?」


 ──最初コイツと対面した時、何とも情け無いヤツが学院に居たもんだと呆れ果てた。


 貴族としての品格は中途半端で信念は無い。


 魔法魔術も飛び抜けて美的センスがあるだけの飾り物。


 学力体力は並で、人間性やカリスマが飛び抜けているわけでもない。


 それどころか私を騙し、モンドベルク家の御老公のスパイをやろうとしてたのだから呆れもしよう。


 ……だが、私はコイツを現状唯一無二の〝友人〟として選んだ。


 軽口と無駄口を叩き合い、好きな事に付き合わせ合い、足りない部分を助け合い……。


 いつの間にやらコイツの為に私の時間を割いてやろうと自然に思うようになっていた。


 別にこれといった明確な理由があったわけでは──いや、あったか? あった……ような気もしなくはないが……まあ、そこはどうでもいいか。


 兎に角、私はコイツを友人に選んだ。


 そしてそれは大正解だった。


 今のティールの目や雰囲気に、最早当初の印象は毛ほども無い。


 貴族としては未だアレだが、少なくとも人としての風格や信念が宿り。


 魔術の美術的センスを磨いた上で聖芸の指先(チマブーエ)を得てそれは覚醒し。


 自信の無さに埋もれていた熱意や人間性の高さは格上の敵すら魅了して降して見せた。


 私の身内の中で一番誰が成長したのかと問われれば、様々な観点から鑑みてもティールの名を挙げるだろう。


 それを迷いなく口に出来るくらい、コイツは成長した。


 故に──


「今のお前なら、頭の固まった両親にも響く。私はそれを確信している」


「な、なんだよそれ……」


「信じろ。私が確信しているお前という人間を、自分自身でな」


「……ああ、分かった」


 目が強く輝く。


 嗚呼……やはり私は人間の〝こういう目〟が好きだ。


 自身の欲望、夢、道……それに迷いなく邁進し、我武者羅に掴まんとする姿勢、意気、熱意。


 何かを生み出す可能性の萌芽……嗚呼、胸が高鳴る。ワクワクする。


 それを……この宝石を、埋もれさせやしない。


 絶 対 に 。


「ん。ああ見えて来た。アレがウチの本領邸だ」


 民家の隙間が開け、屋敷の全貌が少しずつ露わになる。


 大きさとしては中規模。私の実家や私が王都に構える予定のモノよりは少し小さいが、トゥインクルスターの箱に刻まれたエンブレムにもなっている家紋があしらわれた、立派な領主邸だ。


「……」


「緊張するな」


「──っ!」


「私が居るんだ。不要だそんなもの」


「……ああっ!」


 ハッタード家の家令がお辞儀をし、門を開ける。


 さぁ、友人の未来の門も、こじ開けてやろうじゃないか。




 __

 ____

 ______

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ティールの名前がところどころマルガレンになってますよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ