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イトシキイロドリ  作者: 暗黒黙示録
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イトシキイロドリ 番外編5 ~ファイナルベント~

登場人物

アイ:かつて魔法少女として闇の皇帝-ダーク・ロードから世界を救った英雄。現在は隠された特別な機関“魔法庁”の長官となっている。

セカイ:アイのパートナーである妖精であり本名は“オズワルド”。本来はウサギのような容姿を持っているが、魔法で人間の姿をして魔法庁のエージェントとして働いている。

アヤ:魔法庁のアルバイト。かつて若年無業者として自堕落な生活を送っており、その生活を改めようと動き始めたところをセカイによって見い出された。


ダグマ:真の名は“闇の悪魔-ダーク・デビル”。闇の皇帝-ダーク・ロードの遺した闇の力から生まれた怪人。世界を滅ぼすべく暗躍する。

ミストレス:闇の寵姫。ダグマを崇めている。

 その夜、通りを歩いていたアイとアヤの前に棍棒を手にした一人のマジカルアイドルが姿を現しました。

「魔法少女……!?」アイが言いました。

「いや、なんかちょっと違くない?」アヤが言いました。

「私はアリス。最強のマジカルアイドルよ。」そのマジカルアイドルが言いました。

「マジカルアイドル……?」アイが言いました。

「ハアッ!」アリスが手にする棍棒の先端から魔法弾を放ちました。

 アイとアヤはアリスの放った魔法弾をかわしました。

「変身!」アイとアヤは変身しました。

「よく分からないけど、戦う流れね。」アイが言いました。

「マジカルバスター!」アヤがマジカルバスターを撃ちました。

 アヤの放った魔法弾がアリスに直撃しそうになった瞬間、アリスは地面に溶け込むように姿を消しました。

「あっ……!」アヤが声を上げました。

「地面に潜った!?」アイが言いました。

 さらに次の瞬間、アリスが地面からアヤの背後に姿を現しました。

 アリスは咄嗟に振り返ったアヤを殴り飛ばしました。

「くっ……!」アイが言いました。

 そしてアリスは再び姿を消して今度はアイの背後に移動しました。

「あっ……!」アイが驚いて振り返りました。

「フッ!」アリスがアイを殴り飛ばしました。

「ああっ……!」アイが倒れ込みました。

「フッフッフッフッフッ……!終わりよ。」アリスが倒れ込んだアイに棍棒を向けました。

 その瞬間、立ち上がったアヤがマジカルバスターを撃ちました。

「うっ……!」アヤの攻撃を受けてアリスの動きが止まりました。

「うあああああああっ……!」アリスはそのまま消滅しました。

「えっ……?」アイが呟きました。


 その後、アイとアヤは庁舎の一室でセカイにアリスのことを話しました。

「マジカルアイドル……?」セカイが言いました。「君達、マジカルアイドルに会ったのか?」

「ええ。」アイが言いました。

「ソイツ確かに自分のことマジカルアイドルって言ってたよ。」アヤが言いました。

「“マジカルアイドル”の呼称を使うってことは、ソイツはスターリード学園のアイドルじゃ無いな。てことはⅤアークのアイドルか……。」セカイが呟きました。

「何の話?」アイが言いました。

「スターリード学園とか、Ⅴアークとか、謎なんだけど……。」アヤが言いました。

「えっ?知らないのか?」セカイが言いました。「アイドル学園の中でも割とメジャーな部類のハズだが……。」

「いや、アイドル学園とか知るワケ無いじゃん。」アヤが言いました。「てか芸能界とか要らないし。」

「セカイだってアイドルに興味を持つタイプじゃ無いでしょ?」アイが言いました。「そこら辺の話、詳しく聞かせて。」

「そうだな。事の発端はと言うと、一体の妖精が魔法のカードを作ったことにある。」セカイが言いました。

「魔法のカード……?」アヤが言いました。

「スターカード、魔力を持ったカードさ。ウワサによると元々は全部で五十三枚存在して、それぞれが個性的な力を秘めているらしい。」セカイが言いました。

「なるほど。」アイが言いました。

「厄介なことにスターカードにはバケモノになって世界の平和を脅かす危険性があるんだ。だから俺達は魔法少女を使ってそれらのカードを回収することにした。」セカイが言いました。

「アイドル関係無くない?」アヤが言いました。

「最初は魔法少女にカード回収を任せていたんだが、ある程度のカードが集まった段階からカード回収は集めたカードを使って行うことに方針を切り替えたんだ。」セカイが言いました。「魔法少女は闇の力を抑える仕事に回って欲しかったからな。」

「ひょっとして、そのカードの力を引き出す人材を育成する為にアイドル学園を……?」アイが言いました。

「ご名答。スターリード学園はスターカードをの力を使って戦うマジカルアイドルを育成して残りのカードを集める為に設立したアイドル学園なんだ。」セカイが言いました。

「おお……。」アヤが言いました。

「まあ、計画は概ね順調だったさ。マジカルアイドルの育成には成功したし、表向きの業務である芸能活動で活動資金を賄うことも出来たしな。」セカイが言いました。

「一石二鳥ってワケね。」アイが言いました。

「だがちょっとした問題も起こった。」セカイが言いました。

「ひょっとして……。」アヤが言いました。

「二匹目のドジョウを狙って民間のアイドル学園が出来てしまったんだな。」セカイが言いました。

「それがⅤアーク……?」アイが言いました。

「そう。その通り。しかも連中はハンパ無いことに俺達の表向きの業務だけじゃなくて裏の業務のことまで嗅ぎつけて、それのマネまでし始めたんだ。」セカイが言いました。

「スターカードを集め始めたってコト……?」アヤが言いました。

「そう。」セカイが言いました。

「なるほどね。」アイが言いました。

「でも驚いたな。連中が何枚かのスターカードの回収に成功しているという話は聞いていたが、まさかマジカルアイドルまで育て上げていたとは……。」セカイが言いました。

「でも、倒してやったから大丈夫じゃない?」アヤが言いました。

「とは言っても、マジカルアイドルがあのアリスだけとは限らないわ。」アイが言いました。

「じゃあまた別のマジカルアイドルが襲ってきたりするかな?」アヤが言いました。

「そもそも何で私達が襲われなきゃいけないワケ?」アイが言いました。

「まあ確かに今のところⅤアークが俺達と全面衝突するメリットは無いワケだが……。」セカイが言いました。

「アイツ、傲慢そうなヤツだったし、ひょっとして問題児だったんじゃない?」アヤが言いました。

「つまりⅤアークは育成したマジカルアイドルをコントロール出来てないってことね。」アイが言いました。

「いずれにせよ、Ⅴアークがどこまでの力をつけているか調査してみる必要があるな。」セカイが言いました。


 その後、アイとアヤが二人で通りを歩いていると、建物に設置されたモニタに突如として一人のアイドルの姿が映し出されました。

「ねえ。」そのアイドルがアイとアヤに声を掛けました。

「えっ……?」アイがそのモニタの方を向きました。

「あなたは……!?」アヤが同じくそのモニタの方を向いて言いました。

「まだ私のことを知らないの?バーチャルアイドルのアリスよ。」そのアイドルが言いました。

「アリス……!?」アイが言いました。

「まさか……!」アヤが言いました。

「そのまさか……よ。」アリスが言いました。

「フッフッフッフッ……!」マジカルアイドルのアリスが姿を現しました。

「アリス……!」アイが言いました。「墓地へと送ったハズよ!」

「戦うのよ。」バーチャルアイドルのアリスが言いました。「戦わなければ生き残れないわ。」

「くっ……!」アイが言いました。

「どうやらやるしか無い感じだね。」アヤが言いました。

「変身!」アイとアヤが変身しました。

「ハアッ!」アイがマジカルアイドルのアリスに殴り掛かりました。

 マジカルアイドルのアリスは地面に姿を隠してアイの攻撃をかわすと、アヤの背後に姿を現しました。

「そこ!」アヤがすかさずマジカルバスターを撃ってマジカルアイドルのアリスを攻撃しました。

「フッ!」マジカルアイドルのアリスは棍棒でアヤの攻撃を防ぎました。

「ハアッ!」マジカルアイドルのアリスが続けて魔法弾を放って攻撃を仕掛けました。

「くっ……!」アヤがマジカルバスターを変形させ、魔法の刃でアリスの攻撃を防ぎました。

「ハアッ!」アイがマジカルテックマグナムを撃ちました。

「うあっ……!」マジカルアイドルのアリスがアイの攻撃を受けて怯みました。

「今だ!」そう言ってアヤがマジカルアイドルのアリスに向かって走り出しました。

「マジカルスラッシュ!」アヤが魔法の刃でマジカルアイドルのアリスを切りつけました。

「うあああああああっ……!」マジカルアイドルのアリスはアヤの攻撃を受けて消滅しました。

「やった……?」アイが言いました。

「分からない。」アヤが言いました。

 アイとアヤがそのモニタを見ましたが、そこにバーチャルアイドルのアリスの姿はありませんでした。


 次の日、アイとアヤは庁舎の一室でセカイにバーチャルアイドルのアリスのことを話しました。

「ああ。俺もあの後担当の人間にⅤアークについて聞いてみたんだが、どうやら連中はAIのアイドルを開発していたらしい。」セカイが言いました。

「AIのアイドル……?」アイが言いました。

「AIドルだね!」アヤが言いました。

「Ⅴアークが開発していたAIアイドルの名前がアリスだったらしい。」セカイが言いました。

「何でⅤアークがAIのアイドルを私達に差し向けてくるの?」アイが言いました。

「てか、あのバーチャルアイドルの正体がAIだとして、三次元のアリスは何者なワケ?」アヤが言いました。

「Ⅴアークが進めていたAIアイドルの開発は魔法のAIが暴走するリスクにより中断されたらしい。その際に開発中だったアリスも削除されたハズだったんだが、ヤツは技術者の目を欺きネットの世界へと逃亡し、地下アイドルとなって密かにファンを増やしていたようだ。」セカイが言いました。

「なるほど。」アイが言いました。

「君達が二度戦ったマジカルアイドルはアリスのファンが変身したものだろう。」セカイが言いました。「アイドルにはファンの心を操る力があるからな。」

「と言うか、他者の人格を乗っ取るのってどちらかと言えばAIの能力っぽくない?」アヤが言いました。

「何となく分かるけど、微妙……。」アイが言いました。

「とにかくヤツの狙いはきっと君達とのバトルを通じて戦い方を学び、最強の存在となることだろう。それを阻止する為に目白もくしろ区から魔法少女を一人呼んでおいた。」セカイが言いました。

目白もくしろ区から……?」アイが言いました。

「聞いたことある!ここよりもヤバそうな町!」アヤが言いました。

「彼女は優秀なハッカーだし、最新型の魔法のラップトップも持ってる。彼女にアリスを削除して貰おう。」セカイが言いました。

「良いね!」アヤが言いました。

「そうね。」アイが言いました。


 その後、アイとアヤが通りを歩いていると、近くのモニタにバーチャルアイドルのアリスが姿を現しました。

「アリス……!」アイが言いました。

「まだ生きてたワケ?」アヤが言いました。

 そこへマジカルアイドルのアリスも姿を現しました。

「どうやらあのマジカルアイドルは大量生産品みたいね。」アイが言いました。

「実体を持たない私の代わりよ。」バーチャルアイドルのアリスが言いました。

「フッ!」マジカルアイドルのアリスが棍棒を構えました。

「変身!」アイとアヤが変身しました。

「ハアッ!」マジカルアイドルのアリスが魔法弾を放ちました。

「くっ……!」アヤが飛んできた魔法弾を腕で防ぎました。

「行くわよ!」アイがマジカルテックサーベルを手に走り出しました。

「ハアッ!」アイがマジカルアイドルのアリスに向けてマジカルテックサーベルを振り下ろしました。

 その瞬間、マジカルアイドルのアリスはアイの背後へと移動し、棍棒でアイを殴りました。

「うあっ……!」アイが怯みました。

 その直後、アヤがマジカルバスターを撃ってマジカルアイドルのアリスを攻撃しました。

「うっ……!」マジカルアイドルのアリスが飛んできた魔法弾を手に受けて持っていた棍棒を落としました。

「ハアッ!」アヤが続けて魔法弾を放ちました。

 マジカルアイドルのアリスは地面を移動して飛んできた魔法弾をかわし、離れた場所へと姿を現しました。

「フッ!」マジカルアイドルのアリスが一枚のカードを取り出しました。

「ん……?」アヤが言いました。「まさか……!」

「スターカード……!?」アイが言いました。

 マジカルアイドルのアリスが取り出した《ミラー》のカードが怪人へと姿を変えました。

「フン……!」ミラーが声を上げました。

「モンスターを召喚した……!」アヤが言いました。

「セカイが言ってた通りね。」アイが言いました。

 さらに次の瞬間、ミラーがマジカルバスターへと姿を変え、再びマジカルアイドルの手に収まりました。

「えっ……?」アヤが言いました。

「ハアッ!」マジカルアイドルのアリスがマジカルバスターを撃ちました。

「うわっ……!」アヤが魔法弾を受けて転倒しました。

「アヤ……!」アイが言いました。

 マジカルアイドルのアリスがアイに向けてマジカルバスターを撃ちました。

「くっ……!」アイがマジカルテックサーベルで飛んできた魔法弾を防ぎました。

「あなた達の攻撃パターンを学習させて貰ったわ。あなた達が私に勝つことは不可能よ。」バーチャルアイドルのアリスが言いました。

「それはどうかしら?」アイが言いました。

「フッ!」マジカルアイドルのアリスがマジカルバスターを変形させ、アイに向かって走り出しました。

「マジカルスラッシュ!」マジカルアイドルのアリスが魔法の刃でアイを切りつけようとしました。

「マジカルテックスラッシュ!」アイがマジカルテックサーベルでマジカルアイドルのアリスを切りつけました。

「うあああああああっ……!」マジカルアイドルのアリスがアイの攻撃を受けて消滅しました。

「上手く切り抜けたようね。」バーチャルアイドルのアリスが言いました。「でも、その幸運がいつまで続くかしら?」


 アイとアヤは庁舎の一室でセカイと話をすることにしました。

「早くあのバーチャルアイドルを削除しないとヤバいわ!」アイが言いました。

「あのマジカルアイドル、段々と強くなってきてる!」アヤが言いました。

「AIには学習能力が備わっているからな。ヤツも例外じゃない。」セカイが言いました。

「例のハッカーはもう来てるの?」アヤが言いました。

「ああ。ヤツを削除する準備をもう進めている。」セカイが言いました。

「じゃあ後はその子がヤツを消してくれるのを待つだけね?」アイが言いました。

「ところがそうも行かないんだよな。」セカイが言いました。

「どういうこと?」アイが言いました。

「ヤツには削除防止プログラムが搭載されてるとか?」アヤが言いました。

「いや、そんなものは無い。」セカイが言いました。「ただ、ネットワークの世界でヤツを倒せたとしても、リアルの世界に存在するヤツの代理人までも削除することは出来ないってことさ。」

「えっ……?」アイが言いました。

「そんな都合の良いこと起きるワケ無いだろ?」セカイが言いました。

「いや、普通こういうのって黒幕を倒したら全てオッケー的な感じになるんじゃ無いの?」アヤが言いました。

「今回は違う。」セカイが言いました。「つまり君達には最低でも後一回はあのマジカルアイドルを倒して貰わなくちゃならない。」

「えー……。」アイが言いました。

「でも幸いなことにスターカードはそれぞれ一枚ずつしか存在しない。すなわち、あのマジカルアイドルが複数人同時に姿を現すことは無いってことさ。」セカイが言いました。

「だと良いんだけど……。」アイが言いました。

「まあ、とにかくもう一回アイツを倒せば良いってワケね?」アヤが言いました。

「そゆこと。」セカイが言いました。

「しょうがない。最後にもう一度だけボコってやるわ。」アイが言いました。


 その後、通りを歩いていたアイとアヤの前にまたマジカルアイドルのアリスが姿を現しました。

「出たわね、アリス。」アイが言いました。

「最強括弧笑のマジカルアイドル!」アヤが言いました。

「どうやら私の分身を倒したようね。」アリスが言いました。「でも、あなた達にこの私を倒すことは不可能よ。」

「決着をつけるわよ!」アイが言いました。

「みっくみくにしてやんよ!」アヤが言いました。

「変身!」アイが変身しました。

「変身!」アヤが変身しました。

「オーバーレイネットワークを再構築!」アリスが《フロート》のカードを使ってアイドルランクを上げました。

 ランクアップしたアリスが空中へと浮かび上がりました。

「フッ!」さらにアリスは《フリーズ》と《ミスト》のカードを怪人化させました。

「新たなモンスターを召喚した!?」アイが言いました。

「ザコは私が片付けるよ!」そう言ってアヤがマジカルテックサーベルを構えました。

 アヤはフリーズとミストを相手にマジカルテックサーベルを振り回しました。

「ハアッ!」アリスが空中から魔法弾を放ってアイを攻撃しました。

 アイは走って飛んできた魔法弾をかわしました。

 アリスは連続で魔法弾を放ちました。アイは周囲で次々と爆発が起こる中を走り続けました。

「フッ!」アイが横に跳びながらマジカルテックマグナムを構えました。

「ハアッ!」アイがアリスに向けてマジカルテックマグナムを撃ちました。

「うあっ……!」アリスがアイの攻撃を受けて怯みました。

「今よ!」そう言ってアイがマジカルテックマグナムを投げ捨てフェイタルアーツを発動しました。

「マジカルダグマビーム!」アイが魔法線を放ってアリスを攻撃しました。

「うあああっ……!」アリスが爆発と共に怯み、地上へと落下しました。

「やった?」アヤがフリーズとミストを切りつけながら倒れ込むアリスに目を向けました。

「フッ……!まだよ……!」アリスが立ち上がって言いました。

「今の一撃でも倒せないなんて……!」アイが言いました。

 次の瞬間、近くの建物のショーウィンドウの表面からミラーが姿を現しました。

「フン!」ミラーは走りながらバイクへと姿を変えました。

「フッ!」アリスはジャンプしてミラーが姿を変えたバイクに乗りました。

「ハアアッ!」アリスはバイクに乗ってアイに体当たりしました。

「うああああっ……!」アイはふっ飛ばされて地面に倒れ込みました。

「ヤバい!ファイナルベントだ!」アヤがフリーズとミストと戦いながら言いました。

「くうっ……!」アイがよろめきながら立ち上がりました。

 アリスがアイに向けてバイクを走らせました。

「くっ……!」アイが横に跳んでアリスの体当たりをかわしました。

「ハアーッ!」アヤが横に一回転しながらマジカルテックサーベルを振り、フリーズとミストを倒しました。

 アヤはすぐさまマジカルテックサーベルを放ると、マジカルテックサイクルを召喚してそれに乗りました。

 アリスは近づいてくるアヤから逃げるようにバイクを走らせました。そしてアヤはそのままアリスを追い始めました。


 アヤとアリスはそれぞれの乗り物を駆って通りを疾走していました。

「さあ、アイドルタイムも時間切れだよ!」アヤがアリスを追いながら言いました。

「私のアイドルタイムは無制限よ!」アリスが言いました。

「それはどうかな?」そう言ってアヤがマジカルテックサイクルを運転しながらマジカルバスターを構えました。

「ん……?」アリスが言いました。

 アヤがアリスに向けてマジカルバスターを撃ちました。

 アリスはハンドルを切ってアヤの攻撃をかわしながらバイクを減速させアヤの横に付けました。

「くっ……!」アヤが横に付いたアリスに向けてマジカルバスターを構え直しました。

「ハアアッ!」アリスが裏拳でアヤの構えたマジカルバスターを叩き落としました。

「ああっ……!」アヤが声を上げました。

「フッ!ハアアアッ!」アリスがサドルに両足を乗せ、その体勢からキックを繰り出しました。

「うわああっ……!」アリスの攻撃を受けてアヤがバランスを崩しました。

「フッ、所詮あなたに私は止められないわ!」そう言ってアリスがバイクを加速させました。

「くっ……!」アヤがバランスを整え再びアリスを追いかけようとしました。

 そこへ正面からマジカルテックサイクルに乗ってアイが姿を現しました。

「ん……!?」アリスが声を上げました。

「最強は……この私よ!」そう言ってアイがアリスに向けてマジカルテックサイクルを加速させました。

「くっ……!」アリスもまたバイクを加速させました。

「ハアアアアアアアッ!」アイはそのまま正面からアリスに突っ込みました。

 その瞬間、爆発が起こってアイとアリスはふっ飛ばされました。

 バイクに姿を変えていたミラーは倒れ、カードへと戻りました。

「アイ……!」アヤがマジカルテックサイクルを停めて叫びました。

「くっ……!うううっ……!」アイがよろめきながら立ち上がりました。

「おお……。生きてた。」アヤが言いました。

「痛すぎ……。死ぬ……。」アイが言いました。

「ぐっ……!」アリスが立ち上がりました。

 アリスがよろめきながらアイに向かって歩き出しました。

「くっ……!」アイとアヤが拳を構えました。

「うああああ……。」アリスは歩きながら力尽き、そのまま消滅しました。

「勝った……。」アヤが呟きました。

「ええ……。」アイが言いました。

「これでめでたしめでたしだね。」アヤが言いました。

「まだ闇の力が残ってるわ。」アイが言いました。

「そうだね。」アヤが言いました。

「私達の戦いはこれからよ。」アイが言いました。

「戦いは続く、何度も、何度も、無限に!」アヤが言いました。

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