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イトシキイロドリ  作者: 暗黒黙示録
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イトシキイロドリ 番外編3 ~トリック・オア・トリート~

登場人物

アイ:かつて魔法少女として闇の皇帝-ダーク・ロードから世界を救った英雄。現在は隠された特別な機関“魔法庁”の長官となっている。

セカイ:アイのパートナーである妖精であり本名は“オズワルド”。本来はウサギのような容姿を持っているが、魔法で人間の姿をして魔法庁のエージェントとして働いている。

アヤ:魔法庁のアルバイト。かつて若年無業者として自堕落な生活を送っており、その生活を改めようと動き始めたところをセカイによって見い出された。


ダグマ:真の名は“闇の悪魔-ダーク・デビル”。闇の皇帝-ダーク・ロードの遺した闇の力から生まれた怪人。世界を滅ぼすべく暗躍する。

ミストレス:闇の寵姫。ダグマを崇めている。

 その日、庁舎の一室でアイとアヤと世界が話をしていました。

「今日はハロウィンだけど、何かしないの?」アヤが言いました。

「えっ……?何かする?」アイが言いました。

「せっかくだから何かしたくない?」アヤが言いました。

「じゃあお菓子を用意して子供達が来るのを待ってみようか?多分誰も来ないと思うけどな。」セカイが言いました。

「ハロウィンって流行ってるように見せてそこまで流行って無いものね。」アイが言いました。

「でも、何かしたくない?」アヤが言いました。

「コスプレパーティでもする?」アイが言いました。

「おお、いいね!何か楽しそう!」アヤが言いました。

「コスプレって何の?まさか魔法少女のコスプレをする気じゃ無いよな?」セカイが言いました。

「そりゃあ、アレよ。ハロウィンのコスプレって言ったらホラ、怖いヤツ……。」アイが言いました。

「ゾンビやりたい!」アヤが言いました。

「デンジャラスゾンビ?」アイが言いました。

「良いね!」アヤが言いました。

「デンジャラスゾンビー!」アイが言いました。

「デーンジャデーンジャー!」アヤが歌い始めました。

「ジェノサイド!」アイが合いの手を入れました。

「デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビー!」アヤが歌いました。

「ウォー!」アヤが言いました。

「ホント君達はエグゼイドが好きだよな。」セカイが言いました。

「他に何か良いネタある?」アヤが言いました。

「セカイはアレ着れば?ウサギの着ぐるみ!」アイが言いました。

「おいおい、よしてくれよ。それにハロウィンなのにウサギってのも変だろ?」セカイが言いました。

「ロビー君とかハロウィンっぽいじゃん!」アヤが言いました。

「あんなピンクのウサギなんて正直キモいし、それにここは東京だぞ、静岡じゃない!」セカイが言いました。

「じゃあセカイはどんなコスプレなら良いワケ?」アイが言いました。

「俺はシーツでも被ってるよ。」セカイが言いました。

「私はシーツ……。生きてるシーツだよお……。」アヤがおどろおどろしい声で言いました。

「生きてるシーツのコスプレなんて面白くないわ。やっぱりピンクのウサギにしなさいよ。」アイが言いました。

「イヤだ!どうしてもって言うのなら、君達がバブルヘッドナースのコスプレをしたらやってあげても良いけど……?」セカイが言いました。

「あのエロいナース?」アヤが言いました。

「イヤよ。どうしてハロウィンにエロいナースのコスプレをしなきゃなんないのよ?」アイが言いました。

「ピンクのウサギよりはマシだと思うけど……?」セカイが言いました。

「じゃあセカイがエロいナースやる?」アヤが言いました。

「俺がナースのコスプレをやるのか?」セカイが言いました。

「そしてアイがロビー君!」アヤが言いました。

「じゃあアヤは何やるの?」アイが言いました。

「この流れならアレしか無いでしょ?三角頭!」アヤが言いました。

「セコい!自分だけ良いの持ってこうとしてるぞ!」セカイが言いました。

「いや、だってしょうがないじゃん、流れ的に。」アヤが言いました。

「アヤがロビー君で私が三角頭でも良くない?」アイが言いました。

「と言うか、みんなそんなに三角頭やりたいワケ?」アヤが言いました。

「いや、別に……。」アイが言いました。

「ピンクのウサギとエロいナースと三角頭の中でどれが一番良いかって言われたら三角頭だろ?」セカイが言いました。

「いや、ピンクのウサギの方じゃない?」アヤが言いました。

「それだけは無い。」セカイが言いました。

「と言うか、現実的に考えて版権キャラのコスプレはハードルが高いのよね。」アイが言いました。

「それね。」アヤが言いました。

「ハードルの低さから行けばやっぱシーツじゃないか?」セカイが言いました。

「生きてるシーツ?」アヤが言いました。

「ああ。シーツに穴を開けて被るだけで良い。」セカイが言いました。

「でも、衣装がシンプルな分演技による表現力が求められたりしない?生きてるシーツをちゃんと演じないといけなくなったりしそうじゃん。」アヤが言いました。

「そっか、そこは盲点だったな……。」セカイが言いました。

「で、結局誰が何のコスプレをする流れ?」アイが言いました。

「よし、それじゃあここはくじ引きで決めよう。」セカイが言いました。

「くじ引き……?」アイが言いました。

「ああ。今から複数の版権キャラの名前を書いた紙を用意するから、そこから一枚ずつ引いてそのキャラのコスプレをする。シンプルだろ?」セカイが言いました。

「どんなキャラを入れる気……?」アイが言いました。

「そりゃまあ、適当に……。」セカイが言いました。

「ハロウィン的なヤツ……?」アヤが言いました。

「別にハロウィンのコスプレなんてオバケじゃなくても良いだろう?オバケ縛りじゃ全然思いつかない。」セカイが言いました。

「まあ、良いけど……ロビー君は入れなさいよ。」アイが言いました。

「後エロいナースも……。」アヤが言いました。

「分かった分かった。それも入れとくよ。」セカイが言いました。


 セカイがくじを用意しました。

「さあ、こっから一枚引くんだ。」セカイが言いました。

「先に聞いとくけど、変なの入れてないでしょうね?」アイが言いました。

「入れてないさ、エロいナース以外は。」セカイが言いました。

「ピカ様は入れた?」アヤが言いました。

「心配するな。メジャーなヤツは全部押さえてある。」セカイが言いました。

「いや……ピカ様になれって言われてもどうすれば良いか分かんないんだけど……。」アイが言いました。

「とにかく引いてみるんだ。引く前からああだこうだ言ってもどうしようも無いだろ?」セカイが言いました。

「分かったわよ……。」そう言ってアイがくじを引きました。

「何が出た?」アヤが言いました。

「秘密……。」アイが言いました。

「秘密とかセコくない?」アヤが言いました。

「後のお楽しみよ……。」アイが言いました。

「一応言っとくけど、残った紙を見ればどのキャラが引かれたか分かるんだからな、勝手に別のヤツにしてもムダだぞ。」セカイが言いました。

「分かってるわよ。」アイが言いました。

「じゃあ次は私の番!シャイニングドロー!」そう言ってアヤがくじを引きました。

「ヤバ……!ダース・シディアスなんだけど……!」アヤが言いました。

「ダース・シディアス……!?」アイが言いました。

「おお、大当たりだ!やったな!」セカイが言いました。

「そんなヤツまで入れてたワケ……?」アイが言いました。

「ああ。だってメジャーなキャラだろ?」セカイが言いました。

「てことはベイダー卿も……?」アイが言いました。

「ああ、入ってるさ。」セカイが言いました。

「それじゃあセカイ、ベイダーとなって共に暗黒面を歩むのだ。」アヤが言いました。

「はいマスター。」そう言ってセカイがくじを引きました。

「何を引いたの?」アイが言いました。

「ロビー君だ……。」セカイが言いました。

「大当たりじゃない!」アイが言いました。

「クソ……。」セカイが言いました。

「ピンクのウサギの衣装、楽しみにしてるわよ。」アイが言いました。

「君も何だか知らないけど、秘密の何かのコスプレしてくるんだぞ。」セカイが言いました。

「ええ……良いわよ……。」アイが言いました。

「私も皇帝になって反乱軍と戦わなくちゃ……。」アヤが言いました。

「それじゃあ夜になったら俺の部屋に集合な。」セカイが言いました。

「セカイの部屋……?」アヤが言いました。

「後で住所を教えるわ。」アイが言いました。

「みんな出来る限りちゃんとしたコスプレをしてくるんだぞ。」セカイが言いました。

「良いわ。」アイが言いました。

「うん!」アヤが言いました。


 その日の夜、セカイの部屋にアヤがやって来ました。

「パワーッ!無限のパワーを……食らえーっ!」そう言ったアヤは頭にシーツを被っていました。

 ロビー君とは似てないピンクのウサギの着ぐるみを着たセカイが黙ってアヤの様子を見ていました。

「それじゃあシスの暗黒卿じゃなくてシーツの暗黒卿だな。」セカイが言いました。

「ダーク・ロード・オブ・シーツ……だからダーツ・シディアスだね!」アヤが言いました。

「もっとちゃんとした衣装は用意出来なかったのか?」セカイが言いました。

「そう言うセカイだって、ただのウサギの着ぐるみじゃん!」アヤが言いました。

「ピンクのウサギはこれしか用意出来なかったんだからしょうがないだろ!?むしろウサギの着ぐるみを着てるだけ偉いと思わないか?」セカイが言いました。

「でも、私の方が似てる。」アヤが言いました。

「君のは生きてるシーツじゃないか!銀河帝国の皇帝はそんなヤツだったのか!?」セカイが言いました。

「でも、どっちかと言えば私の方が似てる。」アヤが言いました。

「いや、俺の方が似てるさ。ピンクのウサギだぞ?まさにロビー君だろ?」セカイが言いました。

「ところで、アイは……?」アヤが言いました。

 そこへ野球帽を被ったアイがやって来ました。

「遅くなったわね。」アイが言いました。

「だ……誰……?」アヤが言いました。

「そんなキャラ入れてたか……?」セカイが言いました。

「分かった!マニーじゃない?」アヤが言いました。

「マニーって、『おたすけマニー』か……?そんなのは入れてない。」セカイが言いました。

「えっ、入れてないとか無くない?ディズニーキャラクターだよ?メジャーじゃん!」アヤが言いました。

「ディズニーを敵に回すと怖いからな。『スイチュー!フレンズ』のネズミだけにしといた。」セカイが言いました。

「えっ、私そっちが良かった!」アヤが言いました。

「残念だったな、パルパティーン。ちなみに、『アイカツフレンズ!』の主人公も入ってたぞ。」セカイが言いました。

「どっちもリボン付けるだけでいけるね。」アヤが言いました。

「ああ。」セカイが言いました。

「と言うか、本名がオズワルドの時点でとっくにディズニーを敵に回してるでしょ。」アイが言いました。

「それはそれ、これはこれだろ?」セカイが言いました。

「それで、結局アイは何のコスプレしてんの?」アヤが言いました。

「そりゃあモチロン、ネスだろ?」セカイが言いました。

「ネスってスマブラの……?」アヤが言いました。

「正確にはMOTHER2のだな。」セカイが言いました。

「でもそう見せかけてやっぱりマニーなんじゃ……?」アヤが言いました。

「だからマニーは入れてないって……。一応確認してみるか……?」そう言ってセカイが残ったくじを取り出しました。

「アレおかしいな……。ネスが残ってるぞ……。」セカイが言いました。

「じゃあやっぱりマニーじゃん!どんな物でも直します!」アヤが言いました。

「あ、マリオの紙が無くなってる……。てことは君は……マリオか……!?」セカイが言いました。

「そうよ。マリオよ。」アイが言いました。

「マリオ……!?殆ど似てないんだけど……!?」アヤが言いました。

「一応聞いとくけど、マリオをマニーと見間違えたワケじゃ無いよな?」セカイが言いました。

「そんなこと無いわ。」アイが言いました。

「マリオなんて楽勝じゃん。Tシャツにオーバーオールだよ?それなのにその似てない帽子だけなワケ……?」アヤが言いました。

「マリオとかハードル高いでしょ!?何でそんなモノ入れたのよ!?」アイが言いました。

「いや、どう考えてもエロいナースよりはマシだろ!?」セカイが言いました。

「と言うか、せめてヒゲくらいは生やしてくれないと……。」アヤが言いました。

「ヒゲ生やして街中を歩けって言うワケ!?恥ずかしいにも程があるでしょ!?」アイが言いました。

「いや、だから良いんじゃん!」アヤが言いました。

「そう言うあなたはそのシーツを被ったままここまで歩いてきたの?」アイが言いました。

「そんなワケ無いじゃん。シーツは畳んで持ってきて、部屋に入る前に被ったんだよ。」アヤが言いました。

「やっぱそうなるでしょ!?」アイが言いました。

「あぶな……!場所がここじゃなかったら俺この格好で街中を歩くとこだったよ……。」セカイが言いました。

「と言うか、今更だけど、この部屋何……!?超高級じゃん!」アヤが言いました。

「ホント今更ね……。」アイが言いました。

「ホラ、俺って政府の役人として色々な人と交流があるだろ?だからこういう部屋を用意してないと色々と問題になるんだよ。」セカイが言いました。

「トップであるハズの私があんな狭い部屋に住んでるのに……。」アイが言いました。

「君はホラ、肩書だけだから……。」セカイが言いました。

「うるさいわね……。」アイが言いました。

「まあ、別に良いけど……。」アヤが言いました。

「さて、もう満足したか?だったらハロウィンパーティはお開きにして、パトロールでもしてみたらどうだ?ハロウィンだしバケモノの一体や二体出没してるかも知れないぞ。」セカイが言いました。

「それもそうね。」アイが言いました。

「その帽子は被ったままで行くでしょ?」アヤが言いました。

「あなたがそのシーツを被ったままで行くなら良いわよ。」アイが言いました。

「よし、決まりだね!私はシーツ……。生きてるシーツだよお……!」アヤが言いました。

「ホントにそれで行くの?」アイが言いました。

「当たり前じゃん!」アヤが言いました。

「と言うか、結局生きてるシーツになるんだな……。」セカイが言いました。

「帝国は滅んだからね。」アヤが言いました。


 アイとアヤが通りを歩いていました。すると突然悲鳴が聞こえてきました。

「今のは……!?」アイが言いました。

「行こう!」アヤが言いました。

 アイとアヤがその悲鳴が聞こえて来た場所へと向かうと、そこで一人の通行人が一体の怪人に追い詰められていました。

「いただきまーす!」そう言ってその怪人がその通行人に掌をかざしました。

 その瞬間、その通行人は悲鳴と共にその怪人の掌へと吸い込まれていきました。

 アイとアヤが驚いた様子でいると、その怪人が二人の方を向きました。

「あれ……?いつからそこにいたの?気がつかなかったや。」その怪人が言いました。

「あなた……何者……?」アイが言いました。

「ボクは“闇の餓鬼-ダーク・フィーダー”!」その怪人が言いました。

「ダーク・フィーダー……?」アヤが言いました。

「ボク、とってもお腹が空いてるんだ!だからお菓子を食べに来たの!」ダーク・フィーダーが言いました。

「お菓子……?」アイが言いました。

「人間達のことだよ!」ダーク・フィーダーが言いました。

「人間を食べるとか……!」アヤが言いました。

「オバサン達、何者……?見たところ普通の人間には見えないけど……。」ダーク・フィーダーが言いました。

「えっ、この格好……?」アイが言いました。

「私はシーツ……。生きてるシーツだよお……!」アヤが言いました。

「バカじゃないの?」ダーク・フィーダーが言いました。

「ぐ……!」アヤが言いました。

「今時の子供はそんなんじゃ喜ばないわよ。」アイがアヤに言いました。

「でもマニーなら喜ぶんじゃない?」アヤが言いました。

「いや、これマリオだから……。」アイが言いました。

「じゃあマリオやってよ。」アヤが言いました。

「マニーの修理屋です。どんなものでも……。」アイが言いました。

「直します!」アヤが言いました。

「オバサン達、バカなんだね。」ダーク・フィーダーが言いました。

「随分と無礼な子供ね。」アイが言いました。

「まあ、所詮はバケモノだし……。」アヤが言いました。

「オバサン達はマズそうだけど、お腹が空いてるから食べてあげる。」ダーク・フィーダーが言いました。

「あなたのような子供に食べられたりはしないわ!力の差を見せてあげる!」そう言ってアイが構えました。

「変身!」アイが変身しました。

「魔法使い……!?」ダーク・フィーダーが言いました。

 アイがダーク・フィーダーに向かって走り出しました。

 アイはダーク・フィーダーにパンチを繰り出しましたが、ダーク・フィーダーはアイの周囲を走り回ってアイの攻撃をかわし続けました。

「フフフフ……!」ダーク・フィーダーがアイの攻撃のスキを突き、アイに飛び掛かりました。

 ダーク・フィーダーはアイの背中に飛びつくと、アイの首筋に噛みつきました。

「ああっ……!痛い……!」アイがもがきました。

「グウウッ……!」ダーク・フィーダーがさらに力強く噛みました。

「ああああああああっ……!」アイが叫びました。

「あんな子供に追い詰められるとは、アイもまだまだだね。」そう言ってアヤが構えました。

「変身!」アヤが変身してマジカルバスターを構えました。

「ハアッ!」アヤがマジカルバスターを撃ちました。

「ウワッ……!」ダーク・フィーダーがアヤの放った魔法弾を受けてふっ飛ばされました。

「ううっ……!痛い……!許して……!」アイは首を押さえたまま地面に膝を突きました。

「何やってるの、オバサン?」アヤがアイの傍に寄って言いました。

「ううっ……!」ダーク・フィーダーがよろめきながら立ち上がりました。

「さあ子供、降参サレンダーするなら今の内だよ?」アヤが言いました。

「誰が降参サレンダーなんかするもんか!」ダーク・フィーダーが言いました。

 ダーク・フィーダーがアヤに向かって走り出しました。

「フン!」アヤが向かってきたダーク・フィーダーを蹴り飛ばしました。

 アヤは地面に倒れ込んだダーク・フィーダーを踏みつけました。

「ウワアアアアアアッ……!」踏みつけられたダーク・フィーダーは身動きが取れないままもがきました。

「お菓子をあげるよ。」アヤが身動きの取れないダーク・フィーダーの頭に向けてマジカルバスターを撃ちました。

「分かった……!参った……!参った……!」ダーク・フィーダーが叫びました。

「ホントに……?」アヤが言いました。

「うん……!ホント……!」ダーク・フィーダーが言いました。

「神に誓って……?」アヤが言いました。

「誓う……!誓う……!」ダーク・フィーダーが言いました。

「よーし!」アヤが満足そうにダーク・フィーダーから足をどけました。

「なーんて、ウッソーッ!」ダーク・フィーダーが素早く立ち上がりながら言いました。

「は……!?」アヤが言いました。

「ハハハハハハハハッ!」ダーク・フィーダーが逃げ出しました。

「いや、逃がさないから……!」アヤがマジカルバスターを乱射しながらダーク・フィーダーを追いかけました。


 アヤはダーク・フィーダーを見失ってしまいました。

 そこへダーク・フィーダーが二体の怪人達を連れて姿を現しました。

「フフフフ……!」ダーク・フィーダーがその二体の怪人達の背後に隠れながら笑みを浮かべました。

「な……!」アヤがその二体の怪人達を見て驚いた様子を見せました。

「彼らは“プロテクター”、ボクの眷属だよ。」ダーク・フィーダーが言いました。

「セコ……!保護者を連れてきたワケ……!?」アヤが言いました。

 二体のプロテクター達がアヤに迫りました。アヤはマジカルバスターを撃ってプロテクター達を攻撃しましたが、プロテクター達はアヤの攻撃にビクともせずにアヤを殴りました。

「アッハッハッハッハッ!良いぞ!やっちゃえ!」ダーク・フィーダーが言いました。

 アヤは為す術無くプロテクター達の攻撃を受け続けました。

 地面に倒れ込んだアヤにプロテクター達がにじり寄りました。しかしその瞬間、アイが姿を現しました。

「ん……?」ダーク・フィーダーが言いました。

「アイ……!」地面に倒れ込んだままアヤが言いました。

「よくも私に噛みついてくれたわね……!」そう言ってアイがマジカルテックグリップを構えました。それと同時にマジカルテックグリップの先端に魔法の刃が生成されました。

「くっ……!行け、プロテクター!」ダーク・フィーダーが言いました。

 プロテクター達がアイに襲い掛かりました。アイはプロテクター達に向けてマジカルテックグリップを振り回しました。

「ハアッ!」アヤがプロテクターの一体を殴りました。

 アイとアヤは力を合わせてプロテクター達を追い詰めていきました。

「マジカルテックスラッシュ!」アイが魔法の刃でプロテクターを切りつけました。

「マジカルアッパー!」アヤがもう一体のプロテクターにアッパーカットを繰り出しました。

 プロテクター達はアイとアヤの攻撃を受けて爆発しました。

「くそお……!」ダーク・フィーダーが闇の自転車を召喚して逃走を図りました。

「そんな乗り物で大人から逃げ切れると思ったら大間違いだね!」そう言ってアヤがマジカルテックサイクルを召喚してそれに乗りました。

「さあ、行くよ、アイ!」アヤが言いました。

「ええ!」アイがアヤの乗るマジカルテックサイクルに乗りました。


 アイとアヤはマジカルテックサイクルに乗って闇の自転車を駆るダーク・フィーダーを追いかけました。

「しつこいな……!お菓子をくれないんだったらイタズラしちゃうぞ!」そう言ってダーク・フィーダーは暗黒爆弾を投げました。

「アヤ……!」アイが言いました。

「分かってる!」アヤが言いました。

 アイとアヤの乗ったマジカルテックサイクルが次々と爆発の起こる通りを進んでいきました。

「アイ!」アヤが言いました。

「ええ!」そう言ってアイがマジカルテックグリップにマジカルテックバレルを接続しました。

「ハアッ!」アイがマジカルテックバレルからより強力な魔法弾を放って攻撃を行いました。

「ウアアアアアアアッ……!」アイの攻撃を受けて爆発と共にダーク・フィーダーが転倒しました。

「トドメだ!」アヤがマジカルテックサイクルを運転して立ち上がったダーク・フィーダーに体当たりを行いました。

「ウアアアアアアアッ……!」ダーク・フィーダーはアヤの攻撃を受けて爆発しました。

「よし!」アヤが言いました。

「子供相手にちょっと本気を出し過ぎたかしら?」アイが言いました。

「私達ももう歳なんだし、むしろハンデを貰っても良かったよ。」アヤが言いました。

「それもそうね。」アイが言いました。

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