仰げば尊し
最近ニュースで『公立中学・高校の部活の短縮、縮小』が話題に上がっている。
部活って、地方によって温度差があるみたいなのだが、私が卒業した中学校はすごいスパルタであった。
当時、私は陸上部に所属し、文字通りの馬車馬のように毎日走って暮らしていた。
当時の陸上部顧問、H先生は毎日ジャージでグラウンドに現れ、拡声器を使って怒鳴っていた。
アップで学校の外周(運動場ではない)を10周ほど走らされるのだが、本当に競馬場の馬になった気分だった。
息も絶え絶えで走っているそんな時、先生の怒声が学校中にこだまする。
「おら、走れ走れ!」
「先頭ついてけ、ついてけ!」
だったら自分が走ってみろって、皆、思ってただろうな。
30年経った今でも、あの苦しさと先生の怒声ははっきり記憶に残っている。
もうトラウマだね、これは。
でも、当時、先生も大変だった。
夜7時くらいに部活は終了だったが、顧問の先生達はあの後から職員室に戻って、自分の仕事をしていた。
早朝練習があれば朝7時前に出勤し、寒空の下、拡声器で怒鳴り、試合があれば、30人くらいの中学生を引き連れ電車で引率し、翌日は普通に出勤である。
先生にも家庭があったと思うけど、あれだけ部活が忙しければ、家族サービスする暇なんかなかっただろうな。
そんな先生達の不満が一気に表立ってきて、部活の縮小という形になったのだろうけど。
H先生も本当は不満タラタラだったのかな。
残業代も出なくて部活付き合ってやってんのに、あいつら感謝もしやがらねえ、なんてね。
ゆとり教育が始まる前は、学校の色んなことが厳しかった。
それができたのは、間違いなく先生方の無償の努力のお陰だった。
今の時代にそんな熱血先生が減ってきているのは残念なことである。




