健康オタク
NHKの朝ドラが終わった後の情報番組、あさイチを時々見ている。
現役朝ドラ俳優さんがゲストでやって来て生トークしたり、意外と面白い。
この番組の中で、今が旬!みたいな、!巷で流行りの商品を紹介するコーナーがあるのだが、影響を受けやすく何でも飛びついてしまう私は、これを見る度に翻弄されている。
ある時、『最近、酢ドリンクがキテる』という特集があった。
ジュースのように一気飲みできる酢の専門店が東京のどこぞの地下街で大繁盛なんだとか。
リンゴ酢やらブルーベリー酢やら、フルーティーで飲みやすいテイストで健康にも良いらしい。
これを見た私は、早速、近所のスーパーでリンゴ酢なるものを購入して、毎晩、コップに一杯の水に薄めて飲み始めた。
正直、美味しくはない。
酢にしてはしまりがなく、ジュースにしては強すぎる酸味だ。
でも、せっかく瓶一本買ってしまったので、健康の為だと思って頑張って飲んでいた。
ところが、その瓶がまだ半分も終わらない内に、『健康にはやっぱりほうじ茶』という特集が放映されたのだ。
なんでも、石川県ではほうじ茶の常飲者は全体の70%くらいで、お茶と言えばほうじ茶なんだとか。
早速、スーパーでほうじ茶を購入し、職場に持っていく水筒にはほうじ茶を入れることにした。
所詮、スーパーで売ってる安いほうじ茶であるから、普通に美味しいがそれ以上でも以下でもない。
ところが、だ。
このほうじ茶のパックが半分も終わらない内に、今度は『緑茶はレモンに匹敵するビタミンC含有率』という特集が……。
なんでも、静岡県では先の石川県と同じくらいに緑茶が主流なんだとか。
勿論、購入した。
まあ、普通に美味しい。
と、いうより、私にお茶の味の良し悪しなど、区別がつく筈もない。
ほうじ茶がまだ残っている為、一日おきに交代で水筒に入れているが、健康に効果が出ているのかは微妙なところだ。
単純な私は幾度となく流行りに飛びつき、翻弄されてきた。
でも、この番組見てなかったら、リンゴ酢をハチミツと一緒に飲むという発想は一生出てこなかっただろうな。
そもそも私は酸っぱいのが苦手なのである。
新しい味に挑戦するのは、日常の中のちょっとした冒険だ。
先日、ネットのニュースで見たら、メインキャストの3人が卒業するんだとか。
朝ドラも終わってしまい、3月って別れの季節だ。
番組は終わるのに、半分以上残ったリンゴ酢は今でも終わることなく冷蔵庫の中に放置されている。




