「たーしーかーに!」
現在小学3年生の娘の口癖が興味深い。
宿題が残っているのにゴロゴロしながらテレビを見ている娘に、イライラして思わず小言を言ってしまう私。
「ちょっとお、ゴロゴロしてる間にやること先にやった方がいいんじゃないの!?」
すると、娘、
「たーしーかーに!」
と、返事をして一呼吸置いた後、
「だが断る!」
結局、拒否かい!!
と、肩透かしを食らわすような返答が、何やら学校で流行っているようなのだ。
最初は「なんじゃ、その返事は!? 舐めてんのか」と思ったのだが、よく考えたら、これはなかなかに奥が深い返答である。
まず、最初に「確かに!」と相手の意見を全面的に肯定している。
そこでワンクッション置いた後、改めて「だが断る!」と自分の意見を主張する。
相手を認めた上で、自分の主張をするというのは、大人でも難しいものだ。
実際、「えー、だってえ、でもお」と第一声で反論が来るより、心情的にもまだ許容範囲内である。
昔、友人で、「って、ゆうかぁ」から話し始める人がいた。
この人、悪気はないんだけど、それがもはや口癖になっているのだ。
私が何を話しても「って、ゆうかぁ」という返事が来るものだから、いきなり反論された気がして、ちょっとイラッとしてしまう。
自分の意見を全否定された気がしてしまうのだ。
同じ口癖なら、否定的な「って、ゆうかぁ」よりは、「たーしーかーに!」の方が大分マシな気がする。
どうして学校でそんな返答が流行ったのか分からないけど、会話の中で「たーしーかーに!」って言うだけで、お互いの印象がすごく変わる。
人は自分の意見を認めてもらうのが嬉しい生き物なのだな、結局。
そのせいなのか分からないけど、この言葉が流行った娘のクラスは、いじめとか交友関係のトラブルもなく、無事に一年終わろうとしている。
言葉って難しい。
でも、相手を肯定してあげる優しさが、交友関係を円滑に維持する鍵だったりするのかもしれない。
後日、感想を下さった人からこの「だが断る」がJOJOのネタだと教えて頂きまして、スッキリしました。




